顔全体の明るさや透明感が失われ暗い印象を与える「くすみ」ですが、なかでも肌の老化が原因で起こる「黄ぐすみ」は肌が黄色っぽく見えるものです。なかなか改善が難しく、お悩みの方も多いのではないでしょうか。今回はそんな黄ぐすみに悩んでいる方必見、黄ぐすみの方が目指すべき肌メイクのコツを紹介していきます。黄ぐすみ肌の特徴や最近よく聞くイエベ肌との違い、下地やファンデーションの選び方や塗り方など、詳しく解説していきます。
この記事の監修医師
徳永理恵先生
逗子メディスタイルクリニック 院長
国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。横須賀市立市民病院では美容レーザー外来の立ち上げを行う。都内美容皮膚科勤務を経て、2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医の夫と開院。自然・健康・美容のまち”逗子葉山”で、生活の一部としての医療を啓蒙している。形成外科、皮膚科、歯科の考え方を統合し、医師・看護師・歯科衛生士・言語聴覚士と表情筋リハビリに力を入れている。3人男子の育児にも奮闘中。
所属学会:日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会、日本サポーティブケア学会、医療アートメイク学会、統合医療塾3期生
逗子メディスタイルクリニック:https://medi-style.jp/
目次
黄ぐすみ肌の特徴とは?
まず、黄ぐすみの特徴から見ていきましょう。肌が黄色味を帯びて見える、透明感がなくなってトーンが暗くなる、肌が生き生きとしていないといった印象を与えます。さらにハリや弾力も失われるため、シワやくすみができやすく、目立ちやすいといった傾向もあります。できる原因としては、体内に蓄積された糖質とコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質が結びつき「AGEs(最終糖化生成物)」という黄褐色の物質へと変質します。これを「糖化」といい、糖化したタンパク質が増えることで、黄色みを帯びた顔色へと変化していきます。
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黄ぐすみ肌とイエベ肌の違いは?
最近、テレビや雑誌などでよく見かけるようになった「イエベ肌」。イエローベースを略した言葉で、黄色寄りの肌色のことを示しています。黄ぐすみ肌のことをいっているのかと思われるかもしれませんが、そうではありません。イエベ肌は、肌色に含まれる色素の種類や量が影響する生まれつきの肌色です。一方の黄ぐすみ肌は、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れ、肌の老化などによって引き起こされる肌トラブルの色です。
イエベ肌は健康的で透明感のある肌色をしていますが、黄ぐすみ肌は、肌色に黄みがかった色素が多く含まれているため、くすんで暗い印象を与えます。
イエベ肌はメイク選びのときに自分に合う色を探すときの判断基準として用いられ、ブルべ(ブルーベース)などと対でよく取り上げられます。
黄ぐすみでお悩みの方が目指すべき肌メイク
黄ぐすみでお悩みの方が目指すべき肌メイクは、肌の黄ぐすみを補正し、明るく透明感のある肌を作ることです。ピンク系など、明るいファンデーションやチークを使うことで肌をクリアに見せてくれます。またハイライトを使って立体感を持たせること、アイラインやマスカラを使って目元を強調したメイクにすることで、さらに顔色を明るく見せることができます。
黄ぐすみでお悩みの方向けの下地の色と塗り方
黄ぐすみ肌は、下地の色と塗り方を工夫することで、明るく健康的な肌を演出することができます。色補正効果を得るために、コントロール機能のある下地を使うようにしましょう。普通の化粧下地はベースメイクを整えるために使われるため、透明や肌色のものが多くなっています。肌のツヤや保湿など、肌の質感を整える効果がありますが、コントロールカラーはそこにプラスして、ピンクやグリーン・パープルなどの色味で、肌のトーンを均一に見せる効果があります。
下地① ブルーベース
ブルーベースの下地が黄ぐすみ肌におすすめな理由は、ブルー色が黄色の補色であるため、肌の黄ぐすみを自然に補正できる点です。ブルーベースの下地は、肌をきれいに整えて透明感のある肌を演出することができます。使用するタイミングは、基礎化粧品とファンデーションの間です。厚塗りせず、薄く均一に塗りましょう。
下地を塗った後、ファンデーションを塗る前に、数分間待つことで下地がしっかりと肌に浸透し、より自然な仕上がりになります。
下地② ラベンダー系
ラベンダー系の下地が黄ぐすみ肌におすすめな理由は、ラベンダー色も黄色の補色であるため、肌の黄色味を補正できる点です。ラベンダー色は肌のトーンアップにも効果的で、くすみを抑えることで、透明感のある肌を演出することができます。
ただし、使いすぎると肌が青みがかってしまう場合があるので、適量を守って使用することが大切です。
黄ぐすみでお悩みの方向けのファンデーションの選び方
ファンデーションを選ぶ際には、黄ぐすみを補正するピンクやラベンダーの色味を持つクッションファンデーションや、ピンク系のファンデーションをチョイスしましょう。
クッションファンデーションは、肌に密着してナチュラルに仕上げてくれます。また、カバー力が高く保湿成分を含んでいる商品も数多くあります。
ピンク系のファンデーションは、肌を明るく見せて黄ぐすみを補正する効果があるため、トーンアップ効果も期待できます。
黄ぐすみでお悩みの方向けのファンデーションの塗り方
続いて、ファンデーションの塗り方を3つのステップで解説していきます。一手間かけることで、自然な仕上がりと長時間崩れにくいメイクを実現することができます。
手順① 頬など広い部分から叩き込んでいく
ファンデーションを適量手に取り、顔の中心から外側に向かってトントンと叩き込むように塗り広げます。黄ぐすみが気になる場所には、軽く重ね付けして塗ると効果的です。このとき指先でトントンと叩くと、肌に浸透しやすく、自然な仕上がりになります。パフを使うときも同様に、力を抜いて叩き込んで仕上げていきましょう。
手順② 鼻まわりはやさしく少量叩き込む
小鼻のわきから鼻筋にかけても、指で少量のファンデーションをのせ、毛穴が目立つ小鼻から鼻筋にかけてやさしく叩き込みます。この部分は皮脂が多く、化粧崩れしやすいため、薄く塗るように注意しましょう。パフを使うときも同様です。
手順③ 黄ぐすみがでやすい口角にはピンポイントでケア
黄ぐすみがでやすい口角には、ピンポイントで指先に少量のファンデーションをつけ、くすみのある部分に優しく叩き込むように馴染ませていきましょう。指先で軽く叩くと、より自然な仕上がりになります。
ハイライトで立体感と明るさを引き出すコツ
黄ぐすみ対策として、ハイライトを使って立体感と明るさを引き出す方法があります。
ハイライトを塗る位置は、目頭や目尻、鼻筋、眉間など、顔の高い位置になります。肌が乾燥している場合は、保湿クリームを塗ってからハイライトを塗ると、より美しい仕上がりになります。多く塗りすぎると不自然な仕上がりになってしまうため、少量を指に取って、軽く叩き込むように塗っていきましょう。また、明るすぎる色を使うと浮いてしまうこともあるため、自分の肌の色に合わせて選ぶようにしましょう。
これらのポイントに注意しながら、ハイライトを使って立体感と明るさを引き出すことで、黄ぐすみをカバーし、美しい肌を作ることができます。
フェイスパウダーでくずれにくい肌に仕上げるコツ
フェイスパウダーを使用することで、ベースメイクを崩れにくく仕上げることができます。ファンデーションやコンシーラーでカバーしてから、軽くフェイスパウダーをのせます。色味としては、ピンクやラベンダーといった色味のあるフェイスパウダーがおすすめです。フェイスパウダーをのせる際には、パウダーブラシでやさしく軽くのせ、顔の中心から外側に向かって滑らせるように塗ることがポイントです。また時間がたっても崩れにくい仕上がりにするために、下地や化粧水などの保湿ケアもしっかり行いましょう。
顔が浮かないように首の色との差に注意しながら、軽い仕上がりを心かげましょう。
黄ぐすみでお悩みの方におすすめの”銀座ステファニー”のアイテム
暗いイメージを与えてしまう黄ぐすみは、銀座ステファニーのアイテムで明るく透明感のある肌に補正していきましょう。最後に黄ぐすみでお悩みの方におすすめの”銀座ステファニー”のアイテムを紹介します。ぜひ一度お試しください。
くすみ・小ジワをカバー すりガラスのような透明感へ
【ODELIA】オディリア ルミナスフィットクッションファンデーション 01 ナチュラルベージュ(ケース+リフィル)セット
黄ぐすみ対策にも効果的なファンデーションの一つです。優れたカラーコントロール機能を配合。肌を明るく透明感のある仕上がりにしてくれます。「美容液」「日焼け止め」「化粧下地」「カラーコントロール」「ファンデーション」「コンシーラ」「ハイライト」の7役をこれ1つでカバー、密着ロングランスティング処方で仕上がりを長時間持続させます。
乾燥肌でお悩みの方におすすめ、保湿力抜群の潤いファンデ
【PURE’D 100 PERFECTION】ピュアード100パーフェクション クッションファンデーション 01 ライトベージュセット
リニューアルした「PURE’D100」シリーズのクッションファンデーションです。新たに光の散乱率を高める「ブルーミングパウダー」を配合。光を乱反射させて明るく発光、輝く自然な肌を演出します。余分な皮脂だけを吸着する「グリーシーオフパウダー」で肌を整え、朝仕上げた美しさを夕方まで持続させます。
1日に何度でもUVカット、重ねるたび 透・輝・美肌へ。
ステファニー サンブロックルーセントパウダーⅢ
UV効果プラス肌色コントロール効果を合わせ持つ「サンブロックルーセントパウダー」。
メイクの上にのせるだけで、紫外線をカットします。「サーモンピンク」「イエロー」「オレンジ」「ブルー」「パープル」5色のパウダーで黄ぐすみを補正、透明感のある美しい肌へ導きます。
カラーコントロールで透明感のある明るい肌に
ここまで、黄ぐすみを補正するさまざまなメイク術を紹介してきました。
黄ぐすみ肌をカバーするには、透明感のある明るい肌に仕上げることが大切です。それには肌色補正効果のあるカラーコントロール機能がたいへん有効です。とくにピンク色やブルーベースは黄ぐすみとの相性がよく、肌をクリアに仕上げてくれます。
ただし、もっとも大切なのは黄ぐすみを発生させないことです。まずは黄ぐすみの原因である糖化対策をしっかり行い、それでもできてしまった黄ぐすみには、この記事を参考に自分にあった肌メイクを施してみてください。