黄ぐすみの原因とは?予防・改善方法を徹底解説!

掲載日:2023/05/19
更新日:2024/02/07
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「最近自分の顔が老けて見える」「顔色が悪く見える」「お肌に透明感を感じない」
そんな悩みがある人は、くすみが原因かもしれません。さらにくすみに黄色っぽさを感じたら、それは「黄ぐすみ」の可能性があります。黄ぐすみとはどういった肌症状で、何が原因でできてしまうのか、さらには予防や改善方法について、インナーケアとスキンケアの2つの観点から解説していきます。黄ぐすみに効果的なアイテムも ご紹介していますので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

三輪菜つ美医師

この記事の監修医師

三輪菜つ美先生

ロナロナ クリニック 院長

美容皮膚科医、日本抗加齢医学会専門医。2013年北里大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院にて研修終了後、1日診察人数平均100名以上の都内クリニックにて内科・皮膚科として勤務。2017年5月から2020年6月まで院長として、都内美容クリニックにて勤務。自身の肌荒れの経験から、食事療法や生活習慣の見直しなど、根本的な解決を目指す診察が好評。2019年3月には”女医が教えるシンプルケア“「ラメラの秘密」を幻冬舎より出版。紀伊国屋、ブックファーストをはじめとする各書店で週間ランキング1位を獲得。講演、TV、ラジオ、雑誌、webなど幅広く活躍中。2020年7月より、美容皮膚科と美容院が一体となった「LonaLona CLINIC(ロナロナ クリニック)」を開業、院長就任。現在に至る。
LonaLona CLINIC(ロナロナ クリニック):https://lonalona.jp

そもそも肌のくすみとは?あなたはどのタイプ?

肌のくすみとは、顔全体の明るさや透明感が失われ暗い色味になり、くすんだ印象を与える状態のことを指します。その症状は人それぞれで、原因によって4つのタイプに分類されます。まずは自分がどのタイプのくすみなのか、把握するところから始めていきましょう。

色素沈着によるくすみ

肌にメラニン色素が沈着してしまうことで起こるくすみです。肌は紫外線や摩擦といった外部刺激を受けたときに、防衛反応としてメラニンを生成します。通常、生成されたメラニンは、肌の新陳代謝であるターンオーバーによって、一定期間を過ぎると外部に排出されていきます。しかしターンオーバーが乱れると、排出されるはずのメラニンが肌表面に残り、その色素が沈着することで茶褐色のくすみができてしまいます

循環不良によるくすみ

血液やリンパ液の循環が悪くなることで、肌の新陳代謝が低下し、老廃物がたまってしまうことで起こるくすみですストレス睡眠不足喫煙などにより、血行が悪くなることで起こります。顔の中心部分がくすんで暗い印象を与えるのが特徴的で、最も多いくすみの原因といわれています。

肌乾燥によるくすみ

肌の水分量が不足すると角質層が厚くなり、光が反射されにくくなることで起こるくすみです。水分を十分に含んだ肌は、キメが整っていて光を均等に反射するためキレイに見えます。しかし水分の足りていない乾燥した肌は、カサついていて表面が凸凹しているため、光が乱反射し影がかかったような暗く灰色っぽいくすみになってしまいます。粉っぽく見えたり、小じわが目立ちやすくなったりすることがあります。

糖化によるくすみ

糖化やカルボニル化といった身体の老化現象によって、肌のタンパク質がダメージを受け、黄色がかったくすみが生じますお菓子や炭水化物に多く含まれる糖質が体内に蓄積していくと、コラーゲンやエラスチンといったたんぱく質と結びつきます。これを糖化といいます。糖化したたんぱく質は「AGEs(最終糖化生成物)」という黄褐色の物質へと変質し、これが増えることで黄色がかった顔色になり、肌がくすんで、くたびれた印象を与えます

黄ぐすみの肌症状とは?

黄ぐすみは、肌が黄色味を帯びて見える状態のことを指します。特に肌の透明感が失われ、肌が暗くくすんで見えること、肌のくすみが目立つこと、顔色が悪く見えることなどがあげられます。さらに糖化によってハリや弾力も失われるため、シワやたるみができやすくなったり、メイクのノリが悪くなったりといったことも挙げられます。

黄ぐすみの原因は?

では、黄ぐすみができてしまう原因を詳しく見て行きましょう。主な原因として「糖化」と「カルボニル化」の2つが挙げられます。それぞれどういったことで発生する現象なのか解説していきます。

糖化

糖化とは、体内に蓄積した糖がエラスチンやコラーゲンといったタンパク質と結合する現象をいいます。それより生成された「AGEs(最終糖化生成物)」が黄褐色の物質のため、肌表面でAGEsが増加すると黄ぐすみの原因となってしまいます。さらに肌細胞の老化や弾力性の低下、メラニンの生成を促進するため、シミ、しわの原因にもなってしまいます。

カルボニル化

カルボニル化とは、紫外線などの刺激により発生した活性酸素が脂質を酸化させ「アルデヒド」という分解物質を生成します。その分解物質が、体内にあるコラーゲンなどのたんぱく質と結合する現象をいいます。それにより生成された物質を「ALEs(カルボニル化たんぱく質)」といい、こちらも濃い黄色の物質のため、糖化同様肌表面で増加すると黄ぐすみを引き起こしてしまいます。さらに肌細胞の損傷や炎症を引き起こし、シミ、肌荒れの原因となります。

黄ぐすみを予防・改善する方法《インナーケア》

ここからは黄ぐすみの予防、改善方法を紹介していきます。まずは体の内側から予防、改善するインナーケアから見て行きましょう。一度作られてしまったAGEsやALEsはなかなか分解されません。糖化やカルボニル化を防ぐには、体内で生成させないことがとても重要です。まずは毎日の食生活から見直していきましょう。

方法① 糖質の摂りすぎに注意しましょう

黄ぐすみを引き起こす原因となる糖化を防ぐためには、やはり糖質を摂りすぎないように注意することが大切です。甘い物やお酒を毎日食べたり飲んだりしているという方は、食生活を見直していきましょう。ただし糖質は活動に必要な栄養素であるため、適量は摂りましょう。砂糖や白米、パン、麺類などの精製された炭水化物を控え、玄米や野菜などの食物繊維が豊富な食品を積極的に摂るようにしましょう。

方法② 酸化した脂質を減らしましょう

糖化同様、カルボニル化の元となる酸化した脂質をあまり摂らないようにしましょう
さらに酸化した脂質は体内で活性酸素を発生させ、細胞も傷つけてしまいます。このダメージは、肌のくすみだけでなく、シミやシワの原因にもなります。酸化した脂質を減らすには、揚げ物や加工食品を控え、オメガ3脂肪酸が豊富な青魚や、ビタミンEが豊富なナッツ類などの摂取を心がけましょう。

方法③ 料理を食べる順序に気をつけましょう

料理を食べる順序にも注意が必要です。糖化は血糖値が急激にあがることで起こりやすくなります。食事をする際は、まず野菜やきのこ、海藻類といったおかずを先に食べましょう
血糖値の上昇を抑えるとともに満腹感も得られるため、後で食べる主食の摂取量を自然と抑えることができます。次に肉や魚などのたんぱく質のおかず、最後にご飯や麺といった炭水化物を食べるようにしましょう。よく噛んでゆっくり食べることでさらに効果があがります

方法④ 調理の仕方・食材にも気をつけましょう

食材の選び方や調理の仕方にも、黄ぐすみを予防するポイントがあります。過剰な加熱により調理した食材は、食品中の栄養素が失われ、黄くすみの原因となる糖化や酸化が進んでしまいます。したがって、加熱時間を短くする、100℃以上にならない茹で料理や蒸し料理など、加熱方法を工夫することが大切です。新鮮な食材は栄養が豊富なため酸化や糖化の進行を遅くすることができ、逆にソーセージなどの加工肉製品はAGEsを多く含んでいるので黄ぐすみをできやすくしてしまいます。食材選びでも黄ぐすみを予防、改善することができます。

方法⑤ ビタミンB1・B6を意識した食生活

ビタミンB1・B6はお肌の健康を保つのに重要な栄養素です。ビタミンB1・B6には、肌のターンオーバーを促進し、シミやくすみを防ぐ効果があります。ビタミンB6は皮脂の分泌を調整し、肌の健康をサポートするため、ニキビや吹き出物の改善にも役立ちます。またビタミンB1は糖質の代謝を促し、糖化の防止につながります。
ビタミンB1は「豚肉」「穀物類」「鶏肉」「大豆」ビタミンB6は「サーモン」「豆腐」「バナナ」「アボカド」などに多く含まれます。

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【肌のくすみの原因とは?種類や予防・対策、メイクのコツなどを一挙紹介!】

黄ぐすみを予防・改善する方法《スキンケア》

体の内側からのケアと併せて、黄ぐすみを予防・改善するためには、スキンケアにも気を配ることが大切です。紫外線、花粉、PM2.5など、肌は生活するうえでさまざまな刺激を外部から受けています。その刺激をスキンケアでしっかりとケアしてあげましょう。ここでは、黄ぐすみを防ぐためのスキンケアの方法を紹介していきます。

方法① 保湿をしっかりと行う

乾燥は、あらゆる肌トラブルの原因となります。糖化やカルボニル化はお肌のコラーゲンを減少させるため、ハリや潤いを低下させ老化も促進します。さらに肌が乾燥していると、肌のターンオーバーが乱れてさらに黄ぐすみを引き起こす原因となり、負のスパイラルへと陥ってしまいます。まずは保湿をしっかりと行い、肌をうるおいで満たすことが大切です。

方法② 正しいクレンジング、洗顔を行う

毎日のクレンジングや洗顔も、黄ぐすみを予防するのに重要なポイントです。強い刺激は肌を傷つけ、水分や油分を奪い乾燥を引き起こします。ゴシゴシ強い力でこすらずに、たっぷりの泡でやさしく洗って、ぬるま湯で流してあげましょう。洗顔後は乾燥しやすいので、すぐに化粧水や乳液、保湿クリームなどで水分補給をしてください。

方法③ 紫外線対策を行う

乾燥同様、紫外線は肌の天敵です。夏場の日差しが強い日だけではなく、年間を通して日常的に紫外線対策を行うことが重要です。紫外線カット効果のある日焼け止め、帽子や日傘、長袖長ズボンなどで肌を守るようにしましょう。室内でも窓際などでは紫外線は降り注いでいます。油断せずに、カーテンを閉めるなどの対策をしっかり行っていきましょう。

黄ぐすみをカバーするメイクのコツはある?

黄ぐすみをカバーするメイクのコツは、ファンデーションやコンシーラーなどのメイクアップアイテムを上手に使いこなすことがポイントです。
まず、ファンデーションはイエローベースのものを選ぶと効果的です。また白浮きしないように、肌の色に近い色を選びましょう。
コンシーラーを使う場合は、イエローベースのものを選び、黄ぐすみが気になる部分にピンポイントで塗ります。ただし塗りすぎると、逆に厚塗りに見えてしまうので注意が必要です。またファンデーションとの境目が目立たないように、自然になじませるようにしましょう。最後に、パウダーを使って仕上げます。パウダーは肌のテカリを抑える効果があるため、ファンデーションやコンシーラーが崩れにくくなります。黄ぐすみが気になる部分にはパウダーを厚めに乗せることで、カバー力を高めることができます。

関連リンク:
【《黄ぐすみでお悩みの方必見》下地・ファンデーションなどの選び方・塗り方を解説!】

黄ぐすみの予防・ケアなら”銀座ステファニー”で

銀座ステファニーでは、黄ぐすみに効果的なアイテムを多数ご用意しています。最後はそんな中から銀座ステファニーおすすめのスキンケアアイテムを3つ紹介していきます。アイテム選びにお悩みの方はぜひ一度お試しください。

複雑な色素トラブルを抱える大人の肌へ

エクストラコントロールホワイト

シミを防いで明るく艶やかなお肌を保つ薬用美白美容液です。美白有効成分としてトラネキサム酸やビタミンC誘導体を配合し、メラニンの生成を抑え、シミ・くすみを防ぎます。
保湿成分としてヒアルロン酸やグリセリンに加え「ユキノシタエキス」「ブドウ葉エキス」といった植物由来の保湿成分も配合。黄ぐすみを引き起こす紫外線や乾燥といった外的刺激から肌を守ります。

シワとシミにW効果、美を制する渾身の1本

【PURE’D 100 PERFECTION】ピュアード100パーフェクション リンクル ホワイト クリーム

PURE'D 100 PERFECTIONシリーズの「薬用 リンクル ホワイト クリーム」
シワやたるみの改善と肌の美白をサポートするスキンケアクリームです。アスタキサンチンやビタミンC誘導体、プラセンタ、ハトムギなどの有効成分が肌の深部までしっかりと浸透し、肌のキメを整え、ハリと潤いを与えます。さらに肌の美白効果に優れており、メラニンの生成を抑え、シミ、そばかす、くすみを防止します。

週1回の「ホワイトクレイパック」白泥×美肌菌でくすみ・汚れを吸着!

ビオクレイ ホワイトパック

銀座ステファニースキンケアアイテムの中でも人気商品のひとつである「ビオクレイホワイトパック」パックタイプの美容液で、有効成分として天然ハーブエキス、アーモンド酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などを配合しており、肌に潤いを与え、肌のキメを整えます。古い角質や毛穴の汚れを取り除くことで、肌の黄ぐすみを改善し、肌を明るくトーンアップさせます。パック形状で肌に密着、有効成分をしっかり浸透させます。週に1回から2回の使用で肌にツヤと透明感が生まれ、健やかで美しい肌を手に入れることができます。

予防とスキンケアで透明感のある肌を

黄ぐすみができる原因から、肌症状、ケア方法などについてまとめました。黄ぐすみは、肌内側で起こっている糖化とカルボニル化が主な原因ですので、まずは、食生活などの日常生活から見直していきましょう。さらに紫外線や乾燥といった外的刺激から肌を守り、ケアすることで黄ぐすみを予防、改善することができます。
糖化やカルボニル化は健康にも影響を及ぼす可能性もありますので、顔色が黄色っぽいと少しでも感じたときは、早めの対策を心がけましょう。

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