肌のハリがなくなるのは何故?原因や対策、有効なケアについても解説

掲載日:2023/04/07
更新日:2024/02/07
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年齢を重ねるごとに気になってくるお肌の「ハリ」。なんだか最近疲れて見える、スキンケアのときに肌の弾力を感じない、などに心当たりがあったらお肌のハリが失われた状態かもしれません。この記事では肌のハリがなくなる原因や対策方法について詳しく解説しています。さらに有効なケアやおすすめのスキンケアアイテムもご紹介していますので、お肌のハリが気になる方はぜひチェックしてみてください。

徳永理恵医師

この記事の監修医師

徳永理恵先生

逗子メディスタイルクリニック 院長

国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。横須賀市立市民病院では美容レーザー外来の立ち上げを行う。都内美容皮膚科勤務を経て、2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医の夫と開院。自然・健康・美容のまち”逗子葉山”で、生活の一部としての医療を啓蒙している。形成外科、皮膚科、歯科の考え方を統合し、医師・看護師・歯科衛生士・言語聴覚士と表情筋リハビリに力を入れている。3人男子の育児にも奮闘中。

所属学会:日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会、日本サポーティブケア学会、医療アートメイク学会、統合医療塾3期生
逗子メディスタイルクリニック:https://medi-style.jp/

ハリのある肌とない肌の違いは?

肌のハリは見た目の若々しさを保つうえで重要なポイント。では、ハリのある肌とはどのような肌のことを言うのでしょうか?

ハリのある肌とは、以下のような状態の肌のことを指します。

  • ・たるみやゆるみがなく、触ると押し返してくるような弾力を感じる
  • ・潤いを保っていてみずみずしい
  • ・柔軟性があり、肌触りがなめらか

反対に以下のような状態だと肌のハリが失われた状態の可能性があります。

  • ・乾燥している
  • ・たるみやシワが目立つ
  • ・なんだか疲れて見える
  • ・肌にツヤがない
  • ・頬のたるみ、毛穴が目立つようになる
  • ・肌が乾燥する

続いて肌のハリはどのようなメカニズムで生まれているのかを見ていきましょう。
皮膚は上から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の三層で構成されています。この中で肌のハリに大きく関わっているのが「真皮」。真皮は表皮の数倍の厚みがあり、血管や神経のほか、肌の弾力を維持する「コラーゲン」や「エラスチン」、「ヒアルロン酸」などの成分が存在しています。コラーゲンは真皮の約70%を占める繊維状のタンパク質で、表皮を支えハリを保つ働きをしています。そしてその隙間を埋めるように水分を抱えたヒアルロン酸や繊維状のエラスチンなどの成分が肌に弾力や柔軟性を与える働きをしています。真皮に存在するこれらの成分が減少することなく、しっかり生成されている状態を維持することが肌のハリを保つために重要なポイントとなっています。

肌のハリがなくなる原因は?

ここでは肌のハリがなくなる原因について詳しくみていきましょう。

コラーゲンやエラスチンなどのハリを支える成分の減少

肌のハリや弾力を保つために重要な役割をしている「コラーゲン」、「エラスチン」、「ヒアルロン酸」などの成分は、真皮に存在する線維芽細胞から生成されています。この線維芽細胞の働きは加齢とともに低下していくため、年齢を重ねるにつれて肌のハリや弾力を保つことが難しくなっていきます。

紫外線の影響

地上に降り注ぐ紫外線も肌のハリが失われる原因のひとつです。肌に影響を与える紫外線はUVAとUVBの2種類。中でもUVAは真皮にまで到達し、線維芽細胞を破壊してコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、肌のハリや弾力が失われる原因に。

筋力の低下

加齢により、筋肉が老化することも肌のハリに大きく関わっています。筋肉の上には皮下組織、真皮、表皮が存在しているため、筋肉にハリがある状態だと内側から皮膚を押す力が強いので肌もピンとハリがある状態に。反対に筋肉が少なくなって弾力を失うと内側から皮膚を押す力も弱くなり、肌のハリが失われてしまいます

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことをいいます。健康な肌では、表皮の一番下にある基底層で作り出された肌の細胞が約4週間かけて表面の角層まで到達し、角質となって剥がれ落ちるというサイクルを繰り返しています。このターンオーバーが正常であれば肌が健やかな状態に保たれるのですが、加齢や生活習慣、ストレスなどが原因となって周期が乱れると、肌の水分量が低下したり剥がれ落ちるべき角質が溜まって皮膚のキメが乱れたり、肌のハリにも影響が出てきます

肌のハリを取り戻すには?

加齢や生活習慣など、肌のハリがなくなってしまう原因はさまざま。ここでは肌のハリを取り戻すために気を付けたいポイントについてご紹介していきます。

ポイント① 紫外線対策

紫外線はコラーゲンやエラスチンを作り出す線維芽細胞にダメージを与えるため、紫外線対策をしっかりすることが大切です。紫外線は年間を通して降り注いでいるため、日常的に気を付けるのがポイント。長時間外にいる場合は日焼け止めにプラスして帽子や日傘などで紫外線を浴びないようにしましょう。車の中や部屋の中であっても窓ガラスを通して紫外線が入ってくるため、レースカーテンや紫外線カットフィルムなどで対策するのもおすすめです。

ポイント② 血行を良くするストレッチ

肌の血行を促進するストレッチやマッサージを取り入れるのもおすすめです。血行が悪くなると栄養や酸素が上手く運ばれず、肌トラブルにつながることも。頭皮や首回り、鎖骨周りの筋肉をマッサージしたり、オフィスワークの合間に軽くストレッチを行うなど、気分転換も兼ねて取り入れてみてください。
ただし、マッサージをする際は決して肌に摩擦を加えず、ゆっくりと筋肉をほぐすように行ってください。

ポイント③ スキンケアで保湿をしっかりと

毎日のスキンケアで保湿をしっかりと行うこともハリを維持するために大切なポイントです。肌が乾燥しているとキメが乱れて、かさつきやくすみの原因に。洗顔は洗浄力の強い洗顔剤を使わず、時間をかけすぎずに優しく行います。また、特に洗顔後やお風呂上がりは皮膚から水分が蒸発しやすい状態のため、時間を置かずに保湿ケアを行いましょう。ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分、ビタミンC、レチノールなどの肌のハリ不足を助ける成分に注目してスキンケアアイテムを選ぶのがおすすめです。

ポイント④ 顔をよく動かす

筋肉が萎縮しハリを失うと、皮膚のハリも失われます
楽しいおしゃべりを毎日のようにしていると自然と顔の筋肉を動かしますが、人に会わず、ひきこもった生活をしていると知らず知らずに表情は失われ、顔の表情筋の筋力は低下していきます。
マスク生活も長くなり、あまり表情を動かすチャンスのない方は、鏡を見ながら動いていない筋肉がないように、いろいろな表情を作ってみる表情筋のトレーニングがおすすめです

ポイント⑤ ストレスを溜めない

ストレスも肌悩みの原因のひとつ。過度なストレスはターンオーバーの乱れを引き起こすだけでなく、腸や胃などの内臓に症状が現れることも。お肌にとっても心身にとってもデメリットが多いので、ストレスは溜めこまず適度に発散することが大切です。ストレスの発散方法には、ジョギング・ストレッチなどの体を動かす方法や、睡眠をとる、何もしないでボーっとする、などの休息型の方法、好きなものを食べたり映画や音楽を楽しむといった娯楽型の方法、絵をかいたり手芸をしたりといった創作型の方法などさまざまです。自分に合ったストレス発散方法を見つけてみてくださいね。

ポイント⑥ バランスのとれた食事

健康的な肌を作るためには、バランスのとれた食事をとることも大切です。糖質、タンパク質、脂質にプラスして、ビタミン、ミネラルをバランス良く取り入れましょう。特にコラーゲンの元になるタンパク質、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや鉄を意識して摂るようにすると効果的です。また、朝ご飯を抜かないこともポイント。忙しくてなかなか時間がとれないという方は、ヨーグルトやバナナなどの食べやすいもので大丈夫です。朝ご飯を食べることで自律神経が整い、ターンオーバーが正常に働きやすくなります。
フレッシュで抗酸化作用の強い食材を選べるとなお良しです。

ポイント⑦ 適切な睡眠時間

睡眠時間は、日中に肌が受けたダメージの回復時間。さらに睡眠中に分泌される成長ホルモンによってコラーゲン、エラスチンなど肌のハリを支える成分の生成が促進されるため、しっかり睡眠時間を確保することが重要です。さらに睡眠の質を高めるためにも、寝る直前までスマホやパソコンを見ることや、アルコール・カフェインの摂りすぎなどは控えるようにしましょう。寝室の湿度や温度を適切に保ち、快適でリラックスできる空間を整えるのもポイントです。

スキンケアでハリのある肌に

肌のハリがなくなる原因やハリを取り戻す方法についてご紹介しました。年齢と共に気になってくるお肌のハリですが、紫外線対策や生活習慣の見直し、保湿を意識した適切なスキンケアでハリのあるお肌を取り戻しましょう。

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