小じわはなぜできる?原因や予防・改善方法、メイクのポイントなどを徹底解説!

掲載日:2023/05/19
更新日:2024/02/07
メイク
  • 小じわ
  • カバー

鏡を見るたびに気になる目元や口元の小じわは、老けた印象を与える厄介者です。そのままなにもせずに放っておくと、大きな目立つしわになってしまう可能性もあり見過ごせません。今回は、小じわの原因や予防・改善方法、そしてメイクのポイントなど、小じわについて徹底解説しています。さらに小じわが気になる部分へのスペシャルケア、すでにできてしまった小じわの改善方法やメイクでのカバー方法などを解説していますので、小じわで悩む方はぜひ参考にしてみてください。

乾雅人先生医師

この記事の監修医師

乾 雅人先生

医療法人社団創雅会 理事長

銀座アイグラッドクリニック 院長

東大医学部卒。銀座で『自然美の追求』に特化した美容皮膚科クリニックを経営。『細胞の活性化』を切り口に、メスを使わずに、顔の肌再生、たるみ改善、等を提供。外科専門研修の後、大学院では臓器移植の研究に従事し、現在も世界中の薬液を検証している。『美養と老化を科学する。』の表現通り、幹細胞を用いた再生医療や、老化治療薬の検証を行っている。科学的に根拠があるものを、美容領域に分かりやすく、楽しく、伝えることをモットーとし、『医』の常識を揺さぶるYoutuber、Dr.Inuiとしても活動中。
銀座アイグラッドクリニック:https://ginza-iglad.com/

小じわとは?

小じわ、ちりめんじわは、年齢とともに目元や口元によく現れる細かいシワのことを指します。小じわの大きな原因である乾燥によってできる小じわを「乾燥小じわ」ともいいます。肌の構造は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層から構成されています。表皮は肌の最も表面にある層で、水分や栄養素を保持するバリア機能の役割を持っています。真皮は表皮の下にあり、コラーゲンやエラスチンといった線維状の物質が多く含まれている層です。皮下組織は真皮の下に位置し、脂肪組織や血管、神経線維があります。
小じわ、ちりめんじわは浅いところにできるシワで、一番外側にある表皮と深くかかわっています。肌表面には皮溝と皮丘があり、皮溝とは真皮層にある線維性組織で、皮丘とは皮膚表面を形成する細胞の丘のことです。
若い健康な肌は皮丘と皮溝が互いに均等に並んでいて、この均等な配列によって、肌の表面が滑らかになり、肌のキメが整っている状態を保っています。しかし加齢や外的要因によるコラーゲンやエラスチンの減少に伴い、皮溝が深くなることで、皮膚表面が不均一になり小じわができやすくなります

小じわの原因

小じわ、ちりめんじわは、乾燥、紫外線、加齢などさまざまな要因によって引き起こされます。ここでは小じわ、ちりめんじわができる原因について詳しく解説していきます。

原因①: 乾燥

乾燥は小じわ、ちりめんじわができる最大の原因です。肌表面には水分を保持し、ほこりやアレルギー物質などの外的刺激から守る角質層があり、ここが乾燥することで肌の弾力性が低下し、小じわやちりめんじわができるとされています。冬場やエアコンの効いた部屋などの乾燥しやすい環境下にいると、肌の水分が奪われやすくなります。とくに皮膚が薄く皮脂量も少ない目元や口元にできやすく、20代の若い人たちにもみられることがあります。

原因②: 紫外線

紫外線も小じわを引き起こす原因のひとつとなります。紫外線は肌の表面にあるコラーゲンやエラスチンなど、肌の弾力やハリを保つ物質の繊維にダメージを与え、組織を破壊することで肌の弾力性を失わせます。また紫外線はメラニン色素の生成を促進し、シミやそばかすの原因となるだけでなく、肌の保湿力を低下させます。このため、紫外線による肌のダメージは小じわを引き起こすことにつながります。また紫外線によるダメージは肌の修復力も低下させるため、老化が進みさらに小じわが深くなる可能性があります。

原因③: 加齢

年齢を重ねると、肌は自然と老化していきます。コラーゲンやエラスチンといった弾力やハリを保つ重要な成分の減少で、肌の弾力性が低下し小じわの発生を招きます
また、肌細胞が古くなって剥がれ落ち、新しい細胞が生成されるプロセスを「ターンオーバー」といいますが、加齢に伴って周期が遅くなるため、古い角質が肌表面に残りやすくなります。そうなると、肌はざらざらとした感触になり、小じわが目立ちやすくなります。ターンオーバーの低下は、肌の水分保持能力も低下させるため、小じわを悪化させる原因にもなります。

小じわができやすい場所はどこ?

小じわは、表情筋の動きが活発な場所や皮膚の薄い部分、乾燥しやすい部分などにできやすい傾向にあります。具体的にはどの部分にできやすいのか、解説していきます。

1:目の下・目尻などの目元

目元は、表情筋の動きが非常に活発な場所ですそのため表情に合わせて肌が何度も動くことで小じわができやすい傾向にあります。また目元は皮膚が薄く、油脂分泌量も少ないため保湿力が低下しやすく、乾燥が進むと小じわができやすくなります。さらに目の下の皮膚はリンパ管が集中しているため、老廃物の排出がうまくいかずに、むくみやすくなることで小じわの原因になります。

2:頬

頬は顔の中でも皮膚が厚い部位のひとつで、角質層もそれにともなって十分な厚みがあり、水分は確保されやすいと考えられます。ただ範囲が大きいためメイクやスキンケアなどによる刺激を受けやすく、それによりターンオーバーが乱れたり、皮膚が硬くなってスキンケアアイテムの美容成分が浸透しづらくなったりすることで、結果的に乾燥を招き小じわができやすくなります。

3:口元

口元は表情筋が発達しており「食べ物を噛む」「話す」などの動作によって頻繁に動きます。この表情筋の動きによって肌に負荷がかかり、小じわができやすくなります。また口元は皮脂腺や汗腺が少ないため、油分や水分が不足するとすぐに乾燥してしまいます。
また喫煙も、小じわを引き起こす原因となります。タバコの煙に含まれる有害物質が肌にダメージを与え、コラーゲンの分解を促進することで発生しやすくなります。

小じわを防ぐための基本のスキンケアのポイント

小じわを防ぐには、乾燥させないことが大切です。毎日スキンケアをしていても、間違ったやり方をしていると乾燥を招き、逆に小じわを増やしてしまう可能性があります。基本スキンケアにおける小じわを防ぐためのポイントを紹介していきます。

1:洗顔

洗顔はスキンケアの中でも非常に重要なステップです。正しい方法で洗顔を行うことで肌を清潔に保ち、小じわの予防にもつながります。洗顔の際には、以下のポイントに注意しましょう。

●洗顔料の選び方

肌に刺激の少ない洗顔料を選ぶことが大切です。汚れを落とそうとつい洗浄力の強いものを選びがちですが、刺激の強い洗顔料を使用すると、肌に必要な分の油分や水分も奪って乾燥を招いてしまいます。

●摩擦を避ける

洗顔の際には、肌を強くこすらないように注意しましょう。強い摩擦は肌を傷つけ、その傷から内部の水分が蒸発して乾燥を招いたり、外部から刺激物が侵入したりして肌トラブルを引き起こします。たっぷりのもっちり泡で、お肌の上を滑らせるようにやさしく洗いましょう。

●ぬるま湯で流す

洗顔料を流す水の温度にも注意が必要です。高温の水を使用すると、肌の油分や水分が奪われて乾燥しやすくなります。30℃から32℃ぐらいのぬるま湯を使用し、両手ですくってすすぎましょう

●適切な回数を守る

洗顔の頻度は、1日に2回程度にしましょう。過度に洗顔すると、摩擦によってお肌が傷ついてしまう可能性があります。

2:化粧水

洗顔後は乾燥しやすい肌になっていますので、化粧水で素早く水分補給してあげましょう。小じわを防ぐには乾燥させないことがとても大切です。ヒアルロン酸やセラミドといった、保湿成分が含まれたものを選ぶようにしましょう。つける際はムラがないよう、顔全体にハンドプレスでやさしくなじませます。目元や口元といった小じわが気になる部分には全体になじませた後に、化粧水を含ませたコットンで重ねづけしてあげるとより効果的です。

3:乳液・クリームなど

乳液やクリームで皮膚表面に膜をはり、化粧水で補った水分の蒸発を防いでうるおいを保ちます。化粧水でうるおいを補給しても、そのまま何もしないとせっかく補給した水分がすぐに蒸発してしまいます。保水後は乳液やクリームでしっかりフタをすることが大切です。つける際は、化粧水と同じように、顔全体にハンドプレスでやさしくなじませましょう。指先を使って優しくマッサージすると血行がよくなり、肌の新陳代謝が促進されて小じわの改善につながります。

特に小じわを予防したい部分へのスペシャルケア

基本のスキンケアをしっかりやっていても、やはり目元や口元の小じわが気になるという方は多いでしょう。こうした部分には、しわ改善効果のあるアイテムでスペシャルケアをプラスしていきましょう
「純粋レチノール」を配合した目元専用美容液は、小じわの改善にとても効果的です。レチノールは日本で唯一許可された「しわ改善薬用有効成分」で、肌の細胞の新陳代謝を促進し、小じわを目立たなくする効果があります。
目元や口元には部分用マスクを使うのもおすすめです。部分用マスクには、ヒアルロン酸やコラーゲン、ビタミンC誘導体などの保湿成分が豊富に含まれているため、肌の水分量を保ち、さらに水分を受け入れやすい肌環境に整えてくれます。
冬場や紫外線、エアコンなど、肌を乾燥させる外的要因は身の回りにあふれています。ミストタイプの化粧水は肌に直接スプレーできるので、外出時でも乾燥が気になったときに手軽に水分補給ができます。

すでにできてしまった小じわの改善方法はある?

小じわやちりめんじわは、適切にケアすれば改善が見込めます。ここでは日常生活において取り入れられる改善方法を銀座ステファニーのアイテムと併せて解説していきます。ただ、その効果を感じるまでには長い時間がかかる可能性があります。早く改善したい方やセルフケアする時間がとれないという方は、美容皮膚科などの医療クリニックでもしわ取りの治療はできます。治療プランもさまざまなものがありますので、気になる方はそちらもご検討ください。

1:保湿で改善

小じわは、肌の乾燥によって深くなることがあります。そのため予防だけでなく、できてからの保湿も重要です。保湿力の高い化粧品や、保湿成分が豊富な美容液やクリームを使用することで、肌の水分量を保ち、小じわを目立たなくすることができます。また、間違った洗顔方法やストレス、睡眠不足なども肌を乾燥させる原因となります。日常生活にも気を配りながら、肌を乾燥させないようにしましょう。

2:紫外線対策で改善

紫外線も、乾燥と同じぐらい肌の老化を促進する大きな要因のひとつです。紫外線を浴びることで肌のコラーゲンやエラスチンが破壊され、小じわが深くなることがあります
日焼け止めをはじめ、帽子やサングラス、長袖長ズボンなどのアイテムを使って、紫外線対策をしっかり行っていきましょう。また紫外線によるダメージを修復するために、美容液やクリームにビタミンC誘導体やレチノールなどの成分が配合されているものを使用すると効果的です。

紫外線から肌を守る、なめらか昼用クリーム

UVプロテクト50

3:食べ物で内側から改善

食べ物によっても小じわ、ちりめんジワを改善することができます。ビタミンCやE、セラミドなど、肌に必要な栄養素をバランスよく摂取することで、小じわの改善につながります。また、コラーゲンを多く含む食材も積極的に摂取しましょう。さらに水分をたくさん摂ることも大切です。肌の水分量が足りなくなると、小じわが目立つ原因になります。

●ビタミンC

  • ・オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類
  • ・ストロベリー
  • ・キウイフルーツ
  • ・赤ピーマン
  • ・ブロッコリー

●ビタミンE

  • ・アーモンド
  • ・アボカド
  • ・ヒマワリの種
  • ・ほうれん草
  • ・キウイフルーツ

●セラミド

  • ・こんにゃく
  • ・シメジ
  • ・アボカド
  • ・オリーブオイル
  • ・チアシード

●コラーゲン

  • ・豚肉
  • ・鶏肉
  • ・魚介類
  • ・大豆製品

食事から摂ることが難しい場合は、サプリメント等から摂るのも1つの手段です。

1粒にビタミンCを250mg ギュッと凝縮

ビタミンC

コラーゲン配合量10,000mg配合!美味しく飲みやすいピーチ味

【COLLAGEN THE EIGHT】 コラーゲンザエイト ピーチ味

メイクで小じわを隠す方法はある?

「今すぐに小じわを隠したい!」といった急ぎの場合は、メイクでカバーしていきましょう。上手にメイクすることで、小じわを目立たなくすることができます。ポイントを2つ紹介していきます。

方法① プライマー(下地)で隠す

小じわやシワが目立ってしまう場合、ファンデーションを塗る前にプライマーを使用すると効果的です。プライマーは、しわを埋めて肌表面を滑らかに整えることができ、その上にファンデーションを重ねれば、密着度が高まり小じわやシワを目立たなくする効果があります。プライマーは、ファンデーションの前に適量を手に取り、顔全体に薄く均一に塗布しましょう。

方法② メイク前の保湿&薄塗り

メイクをする前にしっかりと保湿することが大切です。肌が乾燥していると、小じわが目立ちやすくなります。また、小じわをカバーするために厚くメイクするのは厳禁。とくに小じわが気になる目元や口元は動きが多いので、厚塗りしていると逆に小じわが目立ってしまいます。ブラシなどを使い、薄く均一に仕上げることがポイントです。

小じわが気になるなら”銀座ステファニー”で

銀座ステファニーでは、小じわに効果的なアイテムを多数ご用意しています。銀座ステファニーおすすめの小じわ対策スキンケアアイテムを、3つ紹介していきます。アイテム選びにお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。

シワ改善・シミ予防 W機能を持ったオールインワンクリーム

【ODELIA】オディリア リンクル&ホワイト オールインワンクリーム

厚生労働省が認める有効成分「ナイアシンアミド」を配合これひとつで小じわだけでなく、美白効果も期待できます。さらに、シワ改善効能のある医薬部外品に「プリンセスケア(ヒメフウロエキス)」「EPSEAMA(海藻エキス(1)」「シンデレラケア(タイムエキ(1))」「バイオベネフィティ(アーティチョークエキス)」「植物性スクワラン」の5つの成分を配合した、「日本初」「日本唯一」のシワ改善化粧品(オールインワンコスメ)です。16種類の美容成分で潤いをサポートします


ローズヒップ、マカダミアオイル、アルガンオイルの3種の植物由来オイル成分が肌に与えた水分をキープするミスト状化粧水

【CNP Laboratory】ビタB アンプルミスト 100ml

顔全体に均一に降りかかる、ミストタイプの化粧水です外出先でも乾燥が気になったときに、メイクを崩すことなく気軽に使えます。忙しい朝にもおすすめです。「ローズヒップ」「マカダミアオイル」「アルガンオイル」の3種の植物由来オイル成分が肌にうるおいを与えます。


オーガニックコットン100%の目元と口元専用マスク

アイマスク

目元、口元専用オーガニックコットン100%のアイマスク。小じわがとくに気になる目元や口元に、ピンポイントで効果を発揮するスペシャルケアアイテムです。アイマスクに化粧水を含ませた後に、美容液をたっぷりとなじませます。洗顔後、化粧水や美容液で整えた目元口元に、10分から15分程度貼りつけパックします。


小じわの発生を抑えよう

小じわができる原因や予防・改善方法、スキンケアやメイクのポイントなど解説してきました。加齢により小じわが増えていくことは、ある程度致し方のないことです。ただ、正しくケアしてあげることで発生を抑えることはできます。小じわの主たる原因である乾燥や紫外線は、小じわのみならず、あらゆる肌トラブルの元となります。まずはその2大因子の対策からしっかり行っていきましょう。プラスして生活習慣の見直しやスペシャルケアを取り入れて、小じわができやすい肌を改善し、若々しい美肌を手に入れましょう。

小じわの発生を抑えよう

小じわができる原因や予防・改善方法、スキンケアやメイクのポイントなど解説してきました。加齢により小じわが増えていくことは、ある程度致し方のないことです。ただ、正しくケアしてあげることで発生を抑えることはできます。小じわの主たる原因である乾燥や紫外線は、小じわのみならず、あらゆる肌トラブルの元となります。まずはその2大因子の対策からしっかり行っていきましょう。プラスして生活習慣の見直しやスペシャルケアを取り入れて、小じわができやすい肌を改善し、若々しい美肌を手に入れましょう。

BEAUTY COLUMN 関連コラム