
年齢を重ねるとともに増えていくシミ。シミができたことで急に老けたような思いに駆られてしまい、早くどうにかしたいとお悩みの方も多いと思います。皮膚科などで治療するのは少し抵抗があるし、セルフケアでよく使われる「シミ対策クリーム」は、本当に改善できるのか不安だという方もいるのではないでしょうか。
今回はそんなシミ対策クリームの疑問について詳しく解説していきたいと思います。
シミはクリームで消すことができるのか、シミ対策クリームの選び方と効果的な使い方、さらにクリーム以外でシミを薄くする方法なども紹介していきます。

この記事の監修医師
三輪菜つ美先生
ロナロナ クリニック 院長
美容皮膚科医、日本抗加齢医学会専門医。2013年北里大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院にて研修終了後、1日診察人数平均100名以上の都内クリニックにて内科・皮膚科として勤務。2017年5月から2020年6月まで院長として、都内美容クリニックにて勤務。自身の肌荒れの経験から、食事療法や生活習慣の見直しなど、根本的な解決を目指す診察が好評。2019年3月には”女医が教えるシンプルケア“「ラメラの秘密」を幻冬舎より出版。紀伊国屋、ブックファーストをはじめとする各書店で週間ランキング1位を獲得。講演、TV、ラジオ、雑誌、webなど幅広く活躍中。2020年7月より、美容皮膚科と美容院が一体となった「LonaLona CLINIC(ロナロナ クリニック)」を開業、院長就任。現在に至る。
LonaLona CLINIC(ロナロナ クリニック):https://lonalona.jp
目次
シミはクリームで消すことができる?
そもそもシミはクリームで消すことはできるのでしょうか。結論からいいますと、クリームでシミを消すことはできません。シミとは、メラニンという色素が皮膚内部で作られ、それがお肌に沈着したものを言います。クリームに期待できる効果としては、シミの原因であるメラニンにアプローチをしてシミが作られるのを抑制し、新しくできるものを予防することです。さらに、シミの種類によってもクリームの効果に違いがあります。ケアできるシミの種類として、まずは主に紫外線が原因とされる「日光性黒子、老人性色素班」です。境界がはっきりとした淡褐色から濃褐色の色素斑で、顔や手、背中などに多くでき、多くのシミがこのタイプになります。
次に、ニキビや化粧品のかぶれなどで炎症がおき、その炎症が治ったあとにできる「炎症後色素沈着」です。境界があいまいな褐色のシミで、場所や年齢に関係なくできます。
最後は、ホルモンバランスの乱れが原因でできる「肝斑(かんぱん)」です。薄い褐色で頬骨にそって左右対称にやや大きくでます。30代から40代の女性に多く見られます。
シミ対策クリームの選び方
続いてシミ対策クリームの選び方について解説していきます。実際にクリームを選ぶとなったときに、なにを基準に選べばよいのか、どこを見て選べばよいのか、判断が難しいと思います。選ぶときのポイントとしては、2つあります。そこを見ながら、自分にはどのクリームが合っているのか選んでいきましょう。
選び方① 美白有効成分で選ぶ
1つ目は、厚生労働省が認める「美白有効成分」が配合されたアイテムを選ぶようにしましょう。ただ、美白有効成分といってもさまざまで、自分のシミの種類や肌質などにはどの成分が合うのか、成分の特徴を見ながら選んでいきましょう。注意すべき点としては、高い効果が期待できる成分のものは、その反面お肌への刺激が強い傾向にあります。そういったものは、使用前にパッチテストをしたり、少量小範囲から始めるなど、異常がでないか確認してから使うようにしましょう。刺激を感じたり、炎症がみられた場合にはすぐに使用を中止するようにしてください
代表的な成分としては以下のようなものがあります。
●メラニンの生成を抑えたり、メラニン自体を抑制する効果が期待できる成分
- ・ビタミンC誘導体
- ・ハイドロキノン
- ・アルブチン
- ・コウジ酸
- ・トラネキサム酸
- ・カモミラET
●お肌のターンオーバーの働きをサポートしてくれる成分
- ・リノール酸
- ・4MSK
- ・エナジーシグナルAMP
選び方② 使いつづけられるもので選ぶ
シミ対策クリームに限らず、美容成分が配合された化粧品アイテムは、使ってすぐにその効果が現れるわけではありません。最低でも2カ月から3か月程度使い続けることで、その効果は発揮されます。成分だけ合っていても、続かないようでは期待する効果を得ることはできません。「無理して購入するような価格ではないか」「香りやテクスチャが好みと合っているか」など、そういったところも見極めながら選ぶようにしましょう。
シミ対策クリームの効果的な使い方
自分にあったシミ対策クリームが見つかったら、次は使い方です。こちらもやり方次第で効果の現れ方に違いが出てしまいます。存分にその成分がもつ美容効果を得るために、正しい使い方も確認していきましょう。
●塗る順番
スキンケアアイテムを使用する際、塗る順番で得られる効果は大きく変わってきます。基本的にテクスチャの軽いものから重い物の順番で使っていきます。そうすることで、後から使用するアイテムのお肌への浸透性を高めることができます。
まずはクレンジングや洗顔でお肌の深部までアイテムが浸透するように、毛穴に詰まった汚れを落としていきます。その後に乾燥したお肌に化粧水で潤いを与え、美容液で気になる部分を集中的にケア、最後に乳液やクリームで水分や美容成分にフタをしつつ、シミのケアを行っていきましょう。
●塗り方
塗る際の注意点としては、強い力で塗らないことです。お肌は刺激を受けると傷がつき、そこから水分が蒸発して乾燥を招きます。乾燥はあらゆる肌トラブルの原因となりますので、やさしく塗ることを心がけましょう。
ピンポイントで塗る場合には、指先にクリームを3ミリから5ミリ程度出し、患部にやさしく塗り込んでいきます。これ以上濃くしないためにもシミが完全に見えなくなるぐらいたっぷり塗りましょう。
顔全体に塗り込む場合には、内側から外側に向かって馴染ませ、最後に顔内部に押し込むようなイメージで軽くハンドプレスしましょう。
クリーム以外の方法は?
シミ対策に効果的なアイテムはクリーム以外にもあります。これらを併用することで、よりシミケアを効率的にすることができます。併せて取り入れていきましょう。
方法① 体の内側からケア
アイテムを使ったり紫外線を防いだりといった外側からのケアだけではなく、体の内側からもケアしていくことは、外側からのケアと同じぐらい大切になります。シミ予防に効果があるとされる栄養素「ビタミン」を含んだバランスの良い食事を心掛けて、必要な成分を取り込んでいきましょう。
睡眠もしっかりととっていきましょう。お肌と睡眠は密接に関係しています。
人は睡眠中に成長ホルモンを分泌させて、お肌の調子を整えていきます。忙しくてなかなか睡眠時間を確保できないという方は、眠りの質を高めるように、睡眠環境を整えてあげるなどの工夫をしていきましょう。
方法② ピーリング
週に1回程度のピーリングで、古くなった角質を取り除いてあげましょう。シミの原因となる蓄積したメラニンや古い皮膚を取り除いてあげることで、シミの生成を抑えるとともに肌の新陳代謝を促し、ターンオーバーサイクルを正常にするサポートもしてくれます。
皮膚科では、より効果の高いケミカルピーリングを受けることもできます。
正しいケア方法で透明感のあるお肌を
ここまでシミ対策クリームについていろいろと見てきましたが、いかがでしたか。
冒頭お話しましたが、シミは一度できてしまうとなかなか取り除くことが難しくなります。まずは紫外線対策や生活環境を整え、しっかりと予防していきましょう。
今以上増やさないように、ご自分にあったクリームで適切に対策していくことで、メラニンが作られるのを抑制し、新たにできるものを防ぐことはできます。シミのケアは日々の積み重ねが大切です。透明感のある美しいお肌を守るために、まずは今できることから始めていきましょう。
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