美白ケアでどこまで改善できるの?おすすめの対策方法やNG行動を知って理想の肌に!

掲載日:2023/05/19
更新日:2024/02/07
スキンケア
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健康的で透明感のある美白肌は多くの女性の憧れです。この記事では、くすみ・シミの原因やNG行動、美白ケアの対策方法を詳しく解説しています。さらに美白ケアにおすすめのスキンケアアイテムもご紹介しています。くすみのない透明感のある理想の肌に近づきたいという方はぜひチェックしてみてくださいね。

川村都美医師

この記事の監修医師

川村都美先生

とみ皮膚科クリニック 院長

専業主婦から一念発起、アトピーに悩む長男をきっかけに、医師になることを志す。 子育てと両立しながら医学部生・研修医時代を乗り越え、念願の皮膚科医に。 その後多くの患者と関わるうちに、見た目が変わることによって、笑顔を増やしたり、自信を持てたりなど、患者自身の人生を変えていけることを実感し、美容皮膚科の重要性を知る。
現在は、病気から美容まで皮膚のお悩みにお応えでき、地元の皆様に愛され頼られるクリニックを目指して、静岡県富士市にてとみ皮膚科クリニックを運営。 保険皮膚科と美容皮膚科の両方を大事にしながら、患者と日々向き合っている。
とみ皮膚科クリニック:https://tomiskinclinic.com/

美白になるにはどうすればいい?そもそもの原因は?

美白ケアをしているはずなのに、なんだか肌がくすんでいたり黒ずんで見える、というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ここでは肌がくすんで見える原因について詳しくみていきましょう。

原因①メラニンの沈着

シミやそばかすができるのは、メラニン色素が肌に沈着してしまうことが原因です。通常であれば、生成されたメラニンはターンオーバー(肌の新陳代謝)により自然と皮膚の外へ排出され、徐々に元の肌色に戻ります。しかし肌への摩擦や加齢の影響でターンオーバーが遅れてメラニンの排出が滞ると、皮膚に残ったメラニンが色素沈着を起こし、シミやそばかすの原因になります

原因② 日焼け

肌は紫外線を浴びると、皮膚を守ろうとして肌の基底層にあるメラノサイト細胞からメラニンを生成します。作り出されたメラニンがターンオーバーによって皮膚の表面に上がってくると肌が黒く見えます。これが日焼けのメカニズムです。通常であればターンオーバーによってメラニンが表皮細胞と一緒にはがれ落ちて排出され、日焼けした肌は1ヶ月ほどで元の肌色に戻ります。ところが紫外線を浴び続けるとメラニンの排出が追いつかなくなり、色素沈着を起こしてしまいます

原因③ 乾燥によるくすみ

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、キメが乱れて肌がくすんで見えるようになります。肌がカサついている場合は、乾燥が原因のくすみの可能性があります。季節の変わり目や花粉の季節、エアコンや紫外線の影響などでも肌は乾燥しやすくなります。また目をこすったり顔を触ったりといった肌への摩擦も刺激となり、乾燥の原因につながります。

原因④ 血行不良によるくすみ

血行不良になると、肌に充分な酸素と栄養が行き渡らなくなります。さらに毛細血管が目立って肌が青黒く見えてしまうこともあります。疲れやむくみがあるとき、また冷え性の方は血行不良が原因のくすみの可能性があります。

原因⑤ もともとの肌色

髪の毛や肌の色は、その人の持つメラニン色素の種類と量によって違ってきます。メラニンの種類は黒色~こげ茶色の「ユーメラニン」と、赤茶色~黄色の「フェオメラニン」の2種類があります。アジア圏はユーメラニンを多く持つ人が多く、髪や肌、瞳の色が濃いのが特徴です。その中でもユーメラニンの割合が多い人はより瞳や肌の色が黒っぽく、フェオメラニンの割合が多い人は瞳や肌の色が茶色っぽくなるというように、メラニンの割合によって肌色も個々で変わります。

美白ケアでどこまで改善できるの?

美白ケアは、すればするほど肌が白くなるというわけではありません。肌の色はその人の持つメラニンの種類と量によって違ってくるため、生まれ持った本来の肌色より色を白くすることはできないのです。お腹や腕の内側など、紫外線の影響を受けにくい部分の肌色をチェックしてみましょう。美白ケアで手に入れられる肌色の限界の目安が分かります。

【スキンケア編】おすすめの美白ケア方法

ここでは毎日のスキンケアで気を付けたいポイントをご紹介していきます。

① 日焼け対策をする

紫外線を浴び続けるとメラニンの排出が追いつかず、色素沈着を引き起こす原因になります。日常的に日焼け対策を行うことが美白ケアのポイントです。外出の際には日焼け止めクリームや帽子、日傘などのアイテムで紫外線対策をしましょう。室内にいる場合でも窓から差し込む紫外線の影響を受けるため、日焼け止めクリームやUVカット効果のある化粧下地、ファンデーションの使用がおすすめです。

② 美白化粧品を選ぶ

美白化粧品とは、メラニンの生成を抑える成分が配合された化粧品のことをいいます。「ビタミンC誘導体」「トラネキサム酸」「アルブチン」「リノール酸S」「ハイドロキノン(半年以上は連続して使用しない))」などの成分が配合されたスキンケアアイテムをチェックしてみてください。

③ 保湿を十分にする

肌の乾燥はキメの乱れやくすみを引き起こし、肌が透明感を失ってしまうため、しっかりと保湿ケアを行うことが大切です。水分量が多い肌はバリア機能が働き、紫外線など外部からの刺激を受けにくくなるという効果もあります。

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【インナーケア編】美白ケアにおすすめの食べ物

スキンケアだけでなく、体の中からも美白ケアをしましょう。ここでは美白ケアにおすすめの食べ物についてご紹介していきます。バランスの取れた食事にプラスして取り入れてみてください。

おすすめの食べ物・栄養素① ビタミンC

ビタミンCは肌に必要なコラーゲンを生成する際に必須の化合物です。さらにメラニンの生成を抑え、日焼けを防ぐ働きをします。ブロッコリーやキウイ、海苔、アセロラなどに多く含まれています。1日の摂取量は、野菜でいうと両手1杯の緑黄色野菜両手2杯の淡色野菜が目安とされています。毎日野菜をたくさん摂るのが難しいという場合には、サプリメントを活用するのがおすすめです。

おすすめの食べ物・栄養素② ビタミンE

ビタミンEには強い抗酸化作用があり、細胞の酸化を防ぐことから老化防止にも効果があるとされています。ビタミンEが不足すると紫外線などの刺激から肌を守る力が弱まり、シミやシワができやすくなるため、積極的に摂り入れたい栄養素です。大豆やアーモンド、煎茶などに多く含まれています。

おすすめの食べ物・栄養素③ ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性のビタミンで、糖質・脂質・タンパク質の代謝など、エネルギー産生に関わる働きをします。特に脂質の代謝を助けるため、皮膚や粘膜、髪などの細胞の再生に役立つ栄養素です。肉類のほか、卵やチーズに多く含まれています。

おすすめの食べ物・栄養素④ ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質の分解を助け、免疫機能を正常に保つ働きをします。皮膚の抵抗力の増進にも大切な役割を持ち、肌荒れを防ぐ効果があります。じゃがいもやにんにく、マグロなどに多く含まれています。

おすすめの食べ物・栄養素⑤ リコピン

リコピンはカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用を持ち、メラニンの分泌を抑制する効果や日焼け防止効果があるとされています。トマトやスイカなどに多く含まれています。

美白ケアをしても改善しない!避けるべきNG行動とは?

美白ケアに気を使っているのになかなか肌に透明感が出ないとお悩みの方は、気づかないうちにNG行為をしている可能性があります。ここでは美白にNGな避けるべき行動についてご紹介していきます。

洗顔のときに顔をゴシゴシ擦る

洗顔のときに、汚れをよく落とそうとゴシゴシ力を入れて顔を洗うのはNGです。強い摩擦は肌への刺激になり、メラニンの生成が促されてしまいます。また強く擦ることで肌が乾燥し、キメの乱れやくすみの原因になります。洗顔フォームをよく泡立てて、その泡で顔を優しくなでるように洗うのがポイントです。洗顔後にタオルで拭くときにも、肌表面の水分をポンポンと優しく吸い取るようにして拭き取りましょう。

夏しか紫外線対策をしていない

日差しの強い夏は紫外線対策を徹底していても、他の季節に紫外線対策を怠るのはNGです紫外線は年間を通して降り注いでいるため、夏以外にも日常的な紫外線対策を行えるといいでしょう。車の運転中や室内にいるときもガラスを通して紫外線が差し込んでくるため、日常的に日焼け止めクリームやUVカット効果のあるスキンケアアイテムを活用するのがおすすめです。曇りの日や雨の日も、日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。

白い糖質を摂る

くすみの中でも顔が黄色っぽく見える「黄ぐすみ」の場合、原因となるのは肌の糖化です。糖化とは過剰に摂取した糖分がタンパク質と結びつき、細胞などを劣化させる現象のことをいいます。糖化によって生成される「AGEs(最終糖化生成物)」は褐色をしており、体の中に溜まると肌の黄ぐすみやシミを作り出す原因になります。糖化を防ぐためには、糖分を摂りすぎないようにするのがポイントです。食後血糖値の上昇率を表す「GI値」に注目しましょう。白米・うどん・白い食パン・白砂糖などの「白い糖質」はGI値の高い食品であるため摂りすぎは控え玄米・胚芽米・きび砂糖・全粒パンなど、GI値の低い「茶色い糖質」を積極的に摂るように心がけるのがおすすめです

美白化粧品の選び方

美白ケアをサポートしてくれるのが美白化粧品です。しかしたくさんあってどれを使えば分からない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。ここでは美白化粧品の選び方のポイントについてみていきましょう。

選び方① 表示をチェック

美白化粧品を選ぶときには、パッケージの表示をチェックしてみましょう。美白化粧品には「化粧品」や「医薬部外品/薬用」などの表示がされています。「医薬部外品」とは、厚生労働省認可の有効成分が一定濃度で配合されている商品のことで、その有効成分の名前や効能・効果などを表示することができます。「薬用」という表示も医薬部外品にのみ認められている表示です。一方で「化粧品」は、「医薬部外品」と比較すると表示できる効能・効果などが限定されています。「医薬部外品」と表示された美白化粧品は肌への刺激が比較的少ないのが特徴です。一定の効果が期待できることから「医薬部外品/薬用」と表示のある商品を選ぶのがおすすめです。ただしスキンケアアイテムは人によって合う、合わないがあるため、肌への刺激が強いと感じたり、使い心地がよくないと感じる場合には使用を控え、自分の肌に合ったスキンケアアイテムを使うようにしましょう。

選び方② 美白有効成分が配合されているかチェック

美白と一言でいっても、肌をより白くしたいのか、シミなどを薄くしたいのか、使う人によって目的はさまざまです。自分のなりたい肌に合った美白有効成分が配合されているかどうかをチェックしましょう。厚生労働省に認められている代表的な美白成分には、以下のようなものがあります。

■ビタミンC誘導体

シミの原因となるメラニンの生成を抑え、メラニンの排出を促す作用のほか、皮脂分泌を抑える作用、ニキビの色素沈着の防止など、さまざまな肌悩みをサポートする美白有効成分です

■トラネキサム酸

メラニンを生成する細胞であるメラノサイトの活性化を抑える成分で、ニキビ跡やシミなどの色素沈着を予防する効果があります。

■カモミラET

カミツレ(カモミール)を原料とした植物由来の美白有効成分です。メラニンの生成を抑えて、シミ・そばかすを防ぐ効果があります。

■プラセンタエキス

動物の胎盤から抽出された成分で、メラニン産生抑制作用や保湿作用、ターンオーバーを整えてメラニンを排出する効果などがあります。

美白ケアにおすすめのアイテム3選!

美白ケアは毎日続けることが大切ですので、使い続けやすいアイテムを見つけることも美白への近道です。

複雑な色素トラブルを抱える大人の肌へ

エクストラコントロールホワイト

  1. ・内容量:20mL
  2. ・価格:¥7,260(税込)

シミやくすみでお悩みの方におすすめ。シミを防いで明るい肌を保つ薬用の美白美容液です。「ビタミンC誘導体※1」が肌を整え、美白有効成分「トラネキサム酸」がメラニンの生成を抑制し、シミを防ぎます。さらに、ユキノシタエキス・ブドウ葉エキス・オウゴンエキス・ツボクサエキスなどの植物由来の保湿成分がうるおいをキープするとともに、紫外線や乾燥から肌を守ります。

※1 L-アスコルビン酸硫酸エステルニナトリウム(保湿成分)


植物エキスと酵母エキスの新・発酵美容

美肌ステファニー エッセンス ホワイトニング【医薬部外品】

  1. ・内容量:30ml
  2. ・価格:9,130円(税込)

乾燥やキメの汚れによるくすみ・シミ・そばかすでお悩みの方におすすめの、有効成分配合の美容液です。色素沈着防止と紫外線や日焼けから皮膚を守る作用のある「アルブチン」と、肌荒れを抑える効果の高い「グリチルリチン酸ジカリウム」の2つの有効成分を配合し、ゆらぎやすい大人の素肌を安定したコンディションに整えます。


1粒にビタミンCを250mg ギュッと凝縮

ビタミンC

  1. ・内容量:120粒
  2. ・価格:1,944円(税込)

美容やビタミン不足が気になる方におすすめの、1粒にビタミンCが250㎎ギュッと凝縮された栄養機能食品です。ビタミンCには、肌のくすみやシミの原因となるメラニン色素を還元するとともに、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあります。水溶性ビタミンCに加えて油膜コーティングした水溶性ビタミンCが配合されているため、ビタミンCが体の中に2段階で長くとどまります。


美白アイテムを上手に取り入れて

美白ケアにおすすめの対策方法やNGな行動についてご紹介しました。肌がくすんでいると実年齢より上に見られたり、疲れて見えてしまうこともあります。ぜひご自分にぴったりの美白ケアアイテムを見つけて、シミやくすみのない透明感のある肌を手に入れましょう。

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