肌のくすみは改善できるの?タイプ別の原因と対策を知って透明感のある肌に!

掲載日:2023/05/19
更新日:2024/02/07
スキンケア
  • くすみ
  • シミ
  • シワ

「最近鏡に映る自分の顔がどんよりと見える」と感じている方、それはくすみが原因かもしれません。肌がくすむと暗く沈んだ印象を与え、シミやシワと同様に老けて見える要因となります。くすみは老け見えの代表ともいわれ、そのまま放置するとさまざまな肌トラブルにつながっていく可能性もあります。そこで今回は透明感のあるお肌を取り戻すべく、くすみの改善法を紹介します。くすみができてしまう原因からその対策、アイテムの選び方などを詳しくみていきましょう。

そもそもくすみ肌とは?どんな状態?

肌のくすみとは、肌のトーンが暗くなりくすんだような印象を与える肌の状態のことを指します。くすみには不健康に見える、実年齢以上に老けて見えるなどのデメリットがあります。灰色、茶褐色、青黒い色、黄色など、原因によってくすみの見え方にもさまざまなものがあります。

くすみ肌のタイプと原因

「透明感」「ツヤ」「明るさ」などを失ってしまうくすみ肌ですが、その現れ方は原因によって違いがあります。自分のくすみはどのタイプなのか、まずは探っていきましょう。

タイプ・原因① 乾燥が原因で発生するくすみ

お肌の天敵である「乾燥」は、くすみにも大きな影響を与えます。肌表面の水分が低下するとカサつきが発生してキメが荒くなり、透明感やツヤがなくなります。そうすると影がかかったような暗く灰色っぽい顔色になってしまいます。乾燥によるくすみにより、白い粉が吹いたように見えたり、毛穴が目立ったりといったこともあります。

タイプ・原因② メラニンが原因で発生するくすみ

乾燥に次ぐお肌の天敵「紫外線」も、くすみの原因となります。お肌は紫外線や摩擦といった外部からの刺激に対して、自らを守ろうとしてメラニンを生成します。通常であれば生成されたメラニンは、お肌の新陳代謝であるターンオーバーによって排出されていきます。しかし何らかの原因によってターンオーバーが乱れ、メラニンが排出されず肌表面に残ってしまうことがあります。その色素が沈着することで、茶色っぽいくすみができます

タイプ・原因③ 血行不良が原因で発生するくすみ

くすみで最も多い原因といわれているのが「血行不良」です。血液の流れが滞ることで、お肌に充分な栄養が届かなくなります。栄養不足に陥った肌は明るさやツヤを失い毛細血管が目立つようになり、青黒い印象を与えるくすみとなります。冷え性の方や顔・手足がよく浮腫むという方は注意が必要です。

タイプ・原因④ 糖化が原因で発生するくすみ

甘いお菓子や清涼飲料水、ご飯などの炭水化物が大好きという方は、それが原因で発生するくすみもありますので注意が必要です。これらに多く含まれる糖質が蓄積していくと、体内にあるエラスチンやコラーゲンといったたんぱく質と結びついて「AGEs(最終糖化生成物)」という黄褐色の物質へと変質し、それがくすみとなって現れます

タイプ・原因⑤ 角質が原因で発生するくすみ

皮膚は通常、約28日間という周期で古い角質から新しい角質に生まれ変わります。このサイクルを「ターンオーバー」といいます。これによって古い角質は皮膚の外に排出されますが、加齢や生活習慣のせいでターンオーバーが乱れると、古い角質が排出されず残ってしまいます。この残った角質が蓄積し、透明感のないごわついたくすみとなります

くすみ肌への対策はどんなものがある?

ここからは、くすみ肌にならないための対策について紹介していきます。くすみは、毎日のスキンケアや生活習慣で予防することができます。自分に合った対策を、できることから取り入れていきましょう。

対策① 保湿をする

さまざまな肌トラブルの原因となる、乾燥への対策をしましょう。乾燥する冬場や、エアコンの効いた部屋に長時間いるという人は、加湿器などを利用して乾燥から肌を守っていきましょう。また洗顔後やお風呂上りの肌は、とても乾燥しやすい状態にあります。時間経過とともに水分がどんどん失われてしまうので、すぐに保湿することが大切です。化粧水や美容液で水分補給をして、その水分が逃げないように乳液やクリームでふたをしてあげましょう

対策② やさしく洗顔する

洗顔方法にも、くすみを生み出す原因があります。汚れを落とそうと強めにゴシゴシこすったり、過度に何回も洗ったりすると、摩擦により皮膚表面に傷がつきます。そのすき間から水分が蒸発して、乾燥を招いてしまいます。たっぷりの泡で刺激を与えないようにやさしく洗い、流す時はぬるま湯で泡を落としましょう

対策③ 紫外線対策

紫外線はメラニンの生成だけではなく、ターンオーバーの乱れや乾燥なども引き起こします。紫外線は夏はもちろん、冬でも降り注いでいますので、入念な紫外線対策を行っていきましょう。日傘や帽子、長袖長ズボン、日焼け止めクリームなどを用いて、屋外はもちろん屋内でも対策していきましょう。

対策④ 規則正しい生活習慣をおくる

睡眠や食事といった生活習慣も見直していきましょう。糖化をもたらす甘いものや清涼飲料水は控え、バランスのいい食事を心がけてください。肌を作る「たんぱく質」ターンオーバーのサイクルを整える「ビタミンA」メラニンの生成を抑える「ビタミンC」などが、美肌に効果的な栄養素の代表です。
睡眠不足も、くすみをつくる原因となります。人は睡眠中に成長ホルモンを分泌させ、お肌の調子を整えます。少なくとも7時間程度は、睡眠時間を確保するようにしましょう。

対策⑤ マッサージ

顔のマッサージをして、血流を促すのもくすみ対策として有効です。しかし強い力で刺激を与えると、くすみをさらに悪化させる可能性がありますから注意しましょう。オイルやクリームなどで指の滑りをよくした状態で、やさしく肌をほぐしてください。血行不良の改善としては、運動も効果的です。無理のない程度でウォーキングやランニングを取り入れていきましょう。

くすみにアプローチするスキンケアアイテムの選び方

くすみに効果的なスキンケアアイテムはどこに注目して選べばよいのか、押さえるべきポイントを見ていきましょう。

選び方① 保湿成分が入っている

肌の乾燥は、くすみをさらに強調させる恐れがあります。うるおいのある肌を保つことは、くすみ予防だけでなく、さまざまな肌トラブルを防ぐために重要です。スキンケアアイテムを選ぶ際には、「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「セラミド」「グリセリン」「スクラワン」といった保湿成分が入っているかに注目しましょう。

選び方② 美白効果成分が入っている

紫外線などの外部刺激によるくすみには、美白効果の高い成分を配合したアイテムを選ぶようにしましょう。「ビタミンC誘導体」「ハイドロキノン」「アルブチン」「プラセンタエキス」「トラネキサム酸」「ハトムギエキス」などは、メラニンの生成抑制、ターンオーバーの正常化、活性酸素の除去といったはたらきがあり、くすみに対して効果的に作用します。

くすみにアプローチするおすすめアイテム3選!

肌のくすみが気になりだしたら、銀座ステファニーがおすすめするアイテムでアプローチしていきましょう。容量や価格、おすすめポイントなどを紹介します。くすみ対策に何を使っていいのかわからずお悩みの方は、ぜひお試しください。

潤いを守って、毛穴よごれ・くすみまで一掃

【PLACENTIST】プラセンティスト クリーミーフォームar

  1. ・価格:3,520円
  2. ・内容量:150ml

うるおいをキープしながら毛穴汚れ、くすみを洗い流してくれる洗顔料です。1プッシュできめ細かいクリーミーな超濃密泡が出て、すぐに使用できます。古い角質をやさしく取り除き、すっきり洗い上げます。

※古い角質による


角質深くまで満たす濃縮感のあるうるおい。あふれるツヤをまとい、透明感のある肌へ。

【PURE’D 100 PERFECTION】ピュアード100パーフェクション ピュアエッセンスプラチナ

  1. ・価格:14,630円
  2. ・内容量:30ml

うるおいあふれるツヤと透明感を与えてくれる美容液です。化粧水で保湿したあと1円玉大を手の平にのせ、顔全体に馴染ませて使用します。さらさらとした軽めのテクスチャーが角層深くまで浸透。さらにハリを与える「CoQ10(ユビキノン)」が弾力のあるハリ感をもたらし、イキイキとした若々しいお肌を実現します。


週1回の「ホワイトクレイパック」白泥×美肌菌でくすみ・汚れを吸着!

ビオクレイ ホワイトパック

  1. ・価格:5,280円
  2. ・内容量:100g

週1回、洗顔後のスペシャルパックでツルピカお肌に。細かくなめらかな感触の粒子が、毎日の洗顔では落としきれない汚れやくすみに吸着し、余分な汚れだけを包んで落とします。さらに3種類の乳酸菌成分※1がバリア機能をサポートし、くすみのない健康的な肌を育みます。

※古い角質による

※1 保湿成分


適切なケアと規則正しい生活習慣を継続してツヤ肌を取り戻しましょう

くすみといっても、その原因はさまざまです。今までくすみ対策をしてきたけれどあまり効果が感じられなかったという方は、本当の原因に対するケアができていなかったのかもしれません。この記事を参考に、くすみ対策を見直してみてください。

くすみ対策の効果は、すぐに現れるものではありません。毎日の積み重ねがとても大切です。適切なケアと規則正しい生活習慣を意識して、透明感のある健康的な肌を取り戻しましょう。

BEAUTY COLUMN 関連コラム

美白ケアでどこまで改善できるの?おすすめの対策方法やNG行動を知って理想の肌に!

掲載日:2023/05/19
更新日:2024/02/07
スキンケア
  • くすみ
  • シミ
  • 美白

健康的で透明感のある美白肌は多くの女性の憧れです。この記事では、くすみ・シミの原因やNG行動、美白ケアの対策方法を詳しく解説しています。さらに美白ケアにおすすめのスキンケアアイテムもご紹介しています。くすみのない透明感のある理想の肌に近づきたいという方はぜひチェックしてみてくださいね。

川村都美医師

この記事の監修医師

川村都美先生

とみ皮膚科クリニック 院長

専業主婦から一念発起、アトピーに悩む長男をきっかけに、医師になることを志す。 子育てと両立しながら医学部生・研修医時代を乗り越え、念願の皮膚科医に。 その後多くの患者と関わるうちに、見た目が変わることによって、笑顔を増やしたり、自信を持てたりなど、患者自身の人生を変えていけることを実感し、美容皮膚科の重要性を知る。
現在は、病気から美容まで皮膚のお悩みにお応えでき、地元の皆様に愛され頼られるクリニックを目指して、静岡県富士市にてとみ皮膚科クリニックを運営。 保険皮膚科と美容皮膚科の両方を大事にしながら、患者と日々向き合っている。
とみ皮膚科クリニック:https://tomiskinclinic.com/

美白になるにはどうすればいい?そもそもの原因は?

美白ケアをしているはずなのに、なんだか肌がくすんでいたり黒ずんで見える、というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ここでは肌がくすんで見える原因について詳しくみていきましょう。

原因①メラニンの沈着

シミやそばかすができるのは、メラニン色素が肌に沈着してしまうことが原因です。通常であれば、生成されたメラニンはターンオーバー(肌の新陳代謝)により自然と皮膚の外へ排出され、徐々に元の肌色に戻ります。しかし肌への摩擦や加齢の影響でターンオーバーが遅れてメラニンの排出が滞ると、皮膚に残ったメラニンが色素沈着を起こし、シミやそばかすの原因になります

原因② 日焼け

肌は紫外線を浴びると、皮膚を守ろうとして肌の基底層にあるメラノサイト細胞からメラニンを生成します。作り出されたメラニンがターンオーバーによって皮膚の表面に上がってくると肌が黒く見えます。これが日焼けのメカニズムです。通常であればターンオーバーによってメラニンが表皮細胞と一緒にはがれ落ちて排出され、日焼けした肌は1ヶ月ほどで元の肌色に戻ります。ところが紫外線を浴び続けるとメラニンの排出が追いつかなくなり、色素沈着を起こしてしまいます

原因③ 乾燥によるくすみ

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、キメが乱れて肌がくすんで見えるようになります。肌がカサついている場合は、乾燥が原因のくすみの可能性があります。季節の変わり目や花粉の季節、エアコンや紫外線の影響などでも肌は乾燥しやすくなります。また目をこすったり顔を触ったりといった肌への摩擦も刺激となり、乾燥の原因につながります。

原因④ 血行不良によるくすみ

血行不良になると、肌に充分な酸素と栄養が行き渡らなくなります。さらに毛細血管が目立って肌が青黒く見えてしまうこともあります。疲れやむくみがあるとき、また冷え性の方は血行不良が原因のくすみの可能性があります。

原因⑤ もともとの肌色

髪の毛や肌の色は、その人の持つメラニン色素の種類と量によって違ってきます。メラニンの種類は黒色~こげ茶色の「ユーメラニン」と、赤茶色~黄色の「フェオメラニン」の2種類があります。アジア圏はユーメラニンを多く持つ人が多く、髪や肌、瞳の色が濃いのが特徴です。その中でもユーメラニンの割合が多い人はより瞳や肌の色が黒っぽく、フェオメラニンの割合が多い人は瞳や肌の色が茶色っぽくなるというように、メラニンの割合によって肌色も個々で変わります。

美白ケアでどこまで改善できるの?

美白ケアは、すればするほど肌が白くなるというわけではありません。肌の色はその人の持つメラニンの種類と量によって違ってくるため、生まれ持った本来の肌色より色を白くすることはできないのです。お腹や腕の内側など、紫外線の影響を受けにくい部分の肌色をチェックしてみましょう。美白ケアで手に入れられる肌色の限界の目安が分かります。

【スキンケア編】おすすめの美白ケア方法

ここでは毎日のスキンケアで気を付けたいポイントをご紹介していきます。

① 日焼け対策をする

紫外線を浴び続けるとメラニンの排出が追いつかず、色素沈着を引き起こす原因になります。日常的に日焼け対策を行うことが美白ケアのポイントです。外出の際には日焼け止めクリームや帽子、日傘などのアイテムで紫外線対策をしましょう。室内にいる場合でも窓から差し込む紫外線の影響を受けるため、日焼け止めクリームやUVカット効果のある化粧下地、ファンデーションの使用がおすすめです。

② 美白化粧品を選ぶ

美白化粧品とは、メラニンの生成を抑える成分が配合された化粧品のことをいいます。「ビタミンC誘導体」「トラネキサム酸」「アルブチン」「リノール酸S」「ハイドロキノン(半年以上は連続して使用しない))」などの成分が配合されたスキンケアアイテムをチェックしてみてください。

③ 保湿を十分にする

肌の乾燥はキメの乱れやくすみを引き起こし、肌が透明感を失ってしまうため、しっかりと保湿ケアを行うことが大切です。水分量が多い肌はバリア機能が働き、紫外線など外部からの刺激を受けにくくなるという効果もあります。

関連リンク:
【きれいな人は何してる?こっそり知りたいセキララ美容事情】

【インナーケア編】美白ケアにおすすめの食べ物

スキンケアだけでなく、体の中からも美白ケアをしましょう。ここでは美白ケアにおすすめの食べ物についてご紹介していきます。バランスの取れた食事にプラスして取り入れてみてください。

おすすめの食べ物・栄養素① ビタミンC

ビタミンCは肌に必要なコラーゲンを生成する際に必須の化合物です。さらにメラニンの生成を抑え、日焼けを防ぐ働きをします。ブロッコリーやキウイ、海苔、アセロラなどに多く含まれています。1日の摂取量は、野菜でいうと両手1杯の緑黄色野菜両手2杯の淡色野菜が目安とされています。毎日野菜をたくさん摂るのが難しいという場合には、サプリメントを活用するのがおすすめです。

おすすめの食べ物・栄養素② ビタミンE

ビタミンEには強い抗酸化作用があり、細胞の酸化を防ぐことから老化防止にも効果があるとされています。ビタミンEが不足すると紫外線などの刺激から肌を守る力が弱まり、シミやシワができやすくなるため、積極的に摂り入れたい栄養素です。大豆やアーモンド、煎茶などに多く含まれています。

おすすめの食べ物・栄養素③ ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性のビタミンで、糖質・脂質・タンパク質の代謝など、エネルギー産生に関わる働きをします。特に脂質の代謝を助けるため、皮膚や粘膜、髪などの細胞の再生に役立つ栄養素です。肉類のほか、卵やチーズに多く含まれています。

おすすめの食べ物・栄養素④ ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質の分解を助け、免疫機能を正常に保つ働きをします。皮膚の抵抗力の増進にも大切な役割を持ち、肌荒れを防ぐ効果があります。じゃがいもやにんにく、マグロなどに多く含まれています。

おすすめの食べ物・栄養素⑤ リコピン

リコピンはカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用を持ち、メラニンの分泌を抑制する効果や日焼け防止効果があるとされています。トマトやスイカなどに多く含まれています。

美白ケアをしても改善しない!避けるべきNG行動とは?

美白ケアに気を使っているのになかなか肌に透明感が出ないとお悩みの方は、気づかないうちにNG行為をしている可能性があります。ここでは美白にNGな避けるべき行動についてご紹介していきます。

洗顔のときに顔をゴシゴシ擦る

洗顔のときに、汚れをよく落とそうとゴシゴシ力を入れて顔を洗うのはNGです。強い摩擦は肌への刺激になり、メラニンの生成が促されてしまいます。また強く擦ることで肌が乾燥し、キメの乱れやくすみの原因になります。洗顔フォームをよく泡立てて、その泡で顔を優しくなでるように洗うのがポイントです。洗顔後にタオルで拭くときにも、肌表面の水分をポンポンと優しく吸い取るようにして拭き取りましょう。

夏しか紫外線対策をしていない

日差しの強い夏は紫外線対策を徹底していても、他の季節に紫外線対策を怠るのはNGです紫外線は年間を通して降り注いでいるため、夏以外にも日常的な紫外線対策を行えるといいでしょう。車の運転中や室内にいるときもガラスを通して紫外線が差し込んでくるため、日常的に日焼け止めクリームやUVカット効果のあるスキンケアアイテムを活用するのがおすすめです。曇りの日や雨の日も、日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。

白い糖質を摂る

くすみの中でも顔が黄色っぽく見える「黄ぐすみ」の場合、原因となるのは肌の糖化です。糖化とは過剰に摂取した糖分がタンパク質と結びつき、細胞などを劣化させる現象のことをいいます。糖化によって生成される「AGEs(最終糖化生成物)」は褐色をしており、体の中に溜まると肌の黄ぐすみやシミを作り出す原因になります。糖化を防ぐためには、糖分を摂りすぎないようにするのがポイントです。食後血糖値の上昇率を表す「GI値」に注目しましょう。白米・うどん・白い食パン・白砂糖などの「白い糖質」はGI値の高い食品であるため摂りすぎは控え玄米・胚芽米・きび砂糖・全粒パンなど、GI値の低い「茶色い糖質」を積極的に摂るように心がけるのがおすすめです

美白化粧品の選び方

美白ケアをサポートしてくれるのが美白化粧品です。しかしたくさんあってどれを使えば分からない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。ここでは美白化粧品の選び方のポイントについてみていきましょう。

選び方① 表示をチェック

美白化粧品を選ぶときには、パッケージの表示をチェックしてみましょう。美白化粧品には「化粧品」や「医薬部外品/薬用」などの表示がされています。「医薬部外品」とは、厚生労働省認可の有効成分が一定濃度で配合されている商品のことで、その有効成分の名前や効能・効果などを表示することができます。「薬用」という表示も医薬部外品にのみ認められている表示です。一方で「化粧品」は、「医薬部外品」と比較すると表示できる効能・効果などが限定されています。「医薬部外品」と表示された美白化粧品は肌への刺激が比較的少ないのが特徴です。一定の効果が期待できることから「医薬部外品/薬用」と表示のある商品を選ぶのがおすすめです。ただしスキンケアアイテムは人によって合う、合わないがあるため、肌への刺激が強いと感じたり、使い心地がよくないと感じる場合には使用を控え、自分の肌に合ったスキンケアアイテムを使うようにしましょう。

選び方② 美白有効成分が配合されているかチェック

美白と一言でいっても、肌をより白くしたいのか、シミなどを薄くしたいのか、使う人によって目的はさまざまです。自分のなりたい肌に合った美白有効成分が配合されているかどうかをチェックしましょう。厚生労働省に認められている代表的な美白成分には、以下のようなものがあります。

■ビタミンC誘導体

シミの原因となるメラニンの生成を抑え、メラニンの排出を促す作用のほか、皮脂分泌を抑える作用、ニキビの色素沈着の防止など、さまざまな肌悩みをサポートする美白有効成分です

■トラネキサム酸

メラニンを生成する細胞であるメラノサイトの活性化を抑える成分で、ニキビ跡やシミなどの色素沈着を予防する効果があります。

■カモミラET

カミツレ(カモミール)を原料とした植物由来の美白有効成分です。メラニンの生成を抑えて、シミ・そばかすを防ぐ効果があります。

■プラセンタエキス

動物の胎盤から抽出された成分で、メラニン産生抑制作用や保湿作用、ターンオーバーを整えてメラニンを排出する効果などがあります。

美白ケアにおすすめのアイテム3選!

美白ケアは毎日続けることが大切ですので、使い続けやすいアイテムを見つけることも美白への近道です。

複雑な色素トラブルを抱える大人の肌へ

エクストラコントロールホワイト

  1. ・内容量:20mL
  2. ・価格:¥7,260(税込)

シミやくすみでお悩みの方におすすめ。シミを防いで明るい肌を保つ薬用の美白美容液です。「ビタミンC誘導体※1」が肌を整え、美白有効成分「トラネキサム酸」がメラニンの生成を抑制し、シミを防ぎます。さらに、ユキノシタエキス・ブドウ葉エキス・オウゴンエキス・ツボクサエキスなどの植物由来の保湿成分がうるおいをキープするとともに、紫外線や乾燥から肌を守ります。

※1 L-アスコルビン酸硫酸エステルニナトリウム(保湿成分)


植物エキスと酵母エキスの新・発酵美容

美肌ステファニー エッセンス ホワイトニング【医薬部外品】

  1. ・内容量:30ml
  2. ・価格:9,130円(税込)

乾燥やキメの汚れによるくすみ・シミ・そばかすでお悩みの方におすすめの、有効成分配合の美容液です。色素沈着防止と紫外線や日焼けから皮膚を守る作用のある「アルブチン」と、肌荒れを抑える効果の高い「グリチルリチン酸ジカリウム」の2つの有効成分を配合し、ゆらぎやすい大人の素肌を安定したコンディションに整えます。


1粒にビタミンCを250mg ギュッと凝縮

ビタミンC

  1. ・内容量:120粒
  2. ・価格:1,944円(税込)

美容やビタミン不足が気になる方におすすめの、1粒にビタミンCが250㎎ギュッと凝縮された栄養機能食品です。ビタミンCには、肌のくすみやシミの原因となるメラニン色素を還元するとともに、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあります。水溶性ビタミンCに加えて油膜コーティングした水溶性ビタミンCが配合されているため、ビタミンCが体の中に2段階で長くとどまります。


美白アイテムを上手に取り入れて

美白ケアにおすすめの対策方法やNGな行動についてご紹介しました。肌がくすんでいると実年齢より上に見られたり、疲れて見えてしまうこともあります。ぜひご自分にぴったりの美白ケアアイテムを見つけて、シミやくすみのない透明感のある肌を手に入れましょう。

BEAUTY COLUMN 関連コラム

ナイアシンアミドの効果とは?シミ・シワ改善や美白への効果、配合化粧品の選び方も解説

掲載日:2023/04/07
更新日:2024/02/07
スキンケア
  • ナイアシンアミド
  • シミ
  • シワ
  • 美白

毎日スキンケアしていても尽きない肌のお悩み。シワ改善や美白効果が期待できる「ナイアシンアミド」という成分をご存じですか?この記事では、ナイアシンアミドの効果やナイアシンアミド配合化粧品の選び方のポイントを詳しく解説しています。さらにおすすめのスキンケアアイテムもご紹介していますので、シワやシミにお悩みの方はぜひチェックしてみてください。

小松磨史医師

この記事の監修医師

小松磨史先生

みずほクリニック 院長

日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士。札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。 みずほクリニック:https://mizuhoclinic.jp/

ナイアシンアミドの効果とは

ナイアシンアミドは水溶性のビタミンの一種で、「ナイアシンアミド」の他に「ビタミンB3」、または「ニコチン酸アミド」とも呼ばれています。ニコチン酸は煙草に含まれるニコチンとは違い、害のない成分です。
ナイアシンアミドは血流を良くしたり皮膚や粘膜を正常に保つ働きを持ち、美容や健康への効果が期待されています。シワ改善や美白効果の有効成分として医薬部外品の承認を得ている化粧品成分でもあり、栄養補給ドリンク剤やニキビなどの肌荒れ治療を目的としたビタミン製剤、美容目的の化粧品など、幅広い製品に配合されています。

ナイアシンアミドの肌に対する効果とは

さまざまな製品に配合されているナイアシンアミド。ナイアシンアミドが肌にもたらす効果として、「保湿効果」、「整肌効果」、「メラニン生成の抑制」、「シワ改善」、「ツヤを与える」の5つの効果が挙げられます。シワ改善や美白効果に有効とされるナイアシンアミドですが、どのようなメカニズムでそれらの効果が得られるのでしょうか。ここではナイアシンアミドの5つの効果について、ひとつずつ詳しく解説していきます。

効果① 保湿効果

ナイアシンアミドはビタミンB群に分類される成分です。脂肪酸と結合した状態で存在し、体内で分解されることなく、肌の内側に存在して保湿効果を発揮します。そのため表皮でセラミド合成を促し水分を保持したり、メラニン生成を抑えてシミを予防したりする効果が期待できます。またナイアシンアミドは真皮でコラーゲン産生を促すため、保湿能力が高まります

効果② 整肌効果

ナイアシンアミドには、肌の調子を整える効果があります。肌の水分と油分のバランスを整える作用があり、ニキビや吹き出物を予防します。またセラミドやタンパク質を増やし、肌表面のバリア機能を強化する作用もあります。バリア機能が高まると肌トラブルが起きにくくなり、肌が健やかな状態に近づいていきます。

効果③ メラニン生成の抑制

紫外線を浴びると、皮膚を守ろうとメラノサイト(色素細胞)が活性化し、メラニンが生成されます。このメラニンが新陳代謝によって皮膚の表面に移動すると肌が黒くなったように見えます。これが日焼けのメカニズムです。通常であれば肌のターンオーバーによってメラニンを含んだ角質が剥がれ落ち、肌は元通りの色に戻ります。ただし、加齢や生活習慣などの影響でターンオーバーが乱れているとメラニンがうまく排出されず、色素沈着を起こしてシミやソバカスの原因に。ナイアシンアミドはメラニンの生成を抑制する作用を持っているため、色素沈着やシミを防ぐ効果があります。

効果④ シワ改善効果

ナイアシンアミドは、セラミドの生成を促進する作用があります。そしてセラミドは、肌の水分の蒸発を抑制するという働きをもっています。そのため乾燥によるシワの発生を抑えたり、すでにあるシワを改善したりする効果が期待できます。

効果⑤ ハリを与える効果

肌を指で押したときに弾力を感じられないのが、ハリのない状態です。ナイアシンアミドのもつ保湿力により、肌にうるおいが生まれていきます。継続的にナイアシンアミドを取り入れることでコラーゲンやセラミドの生成が促進され、肌にみずみずしさやハリを与える効果が期待できます。

ナイアシンアミド配合化粧品を選ぶ際のポイント

ナイアシンアミド配合の化粧品を選ぶ際に注目したいポイントをみていきましょう。
ナイアシンアミドが配合された製品には、大きく分けて「医薬部外品」と「化粧品」の2種類があります。このふたつの違いは、製品にシワ改善や美白効果の「有効成分」と記載があるかどうかという点です。ナイアシンアミドは医薬部外品にも化粧品にも配合することができる成分ですが、有効成分として記載するためには厚生労働省の定めた一定の分量を配合する必要があります。ナイアシンアミドが有効成分として配合されているのが医薬部外品です。一方で化粧品には配合する分量の規定がないため高濃度の配合も可能ですが、有効成分として記載することはできません。
最初にナイアシンアミド配合化粧品を使うときには、有効成分が一定の濃度で配合されている医薬部外品の薬用化粧品を選ぶのがおすすめです。特に敏感肌の方、お肌が荒れがちという方は、まずは規定量が配合された医薬部外品を使用して様子を見てみるのが良いでしょう。できればご自分の肌質に合ったスキンケアアイテムを、同じメーカーのラインで揃えて使用するとより効果的。あれこれ選ぶのが大変、という方には化粧水や乳液、美容液などがひとつになったオールインワンタイプのクリームやジェルもおすすめです。さらにテクスチャーやコストパフォーマンス、容器の使いやすさなども合わせてチェックしてみてくださいね。

年齢を重ねたお肌へ

ナイアシンアミドの効果や、ナイアシンアミド配合化粧品の選び方のポイントについてご紹介しました。シワ改善や美白効果のあるナイアシンアミドは年齢を重ねたお肌の強い味方。ぜひいつものスキンケアに取り入れてみてくださいね。

銀座ステファニーのおすすめアイテム【ODELIA(オディリア)リンクル&ホワイト オールインワンクリーム】

シワ改善・シミ予防 W機能を持ったオールインワンクリーム

オールインワンクリームだけのお手入れは不安、という方にもおすすめ。オールインワンに物足りなさを感じる方の概念を覆すことを目指した進化型の薬用オールインワンクリームです。有効成分<ナイアシンアミド>配合で、シワ改善と美白効果※1を発揮。さらに16種類の美容成分(植物性スクワランホホバ油ヒメフウロエキスメリッサエキススターフルーツ葉エキスカンゾウ葉エキストウキエキス(1)、スイカズラエキスヨクイニンエキス加水分解コンキオリン液米糠抽出物加水分解液Aオウゴンエキスタイムエキス(1)、海藻エキス(1)、ゲットウ葉エキスアーティーチョークエキス)配合で、お肌のうるおいとハリをサポート。濃厚なクリームとジェルの伸びの良さを兼ね備えた使い心地の良いテクスチャーも特徴です。これひとつでスキンケアが完了するので忙しい朝にもぴったりです。

※1メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ

BEAUTY COLUMN 関連コラム

夏の跡は残さない!残暑のスキンケアでキレイが巡る肌へ

掲載日:2020/09/18
更新日:2024/01/18
スキンケア
  • 残暑
  • スキンケア
  • シミ
  • くすみ

強い紫外線にさらされてきた残暑の肌は、シミ・乾燥・くすみなどのトラブルが現れやすくなります。乾燥が進む秋本番が来る前に、残暑の肌ストレスをケアしておきましょう。押さえておきたいのは、巡り・保湿・美白の3つ。おすすめアイテムもご紹介します。

カレンダー上は秋なのに、厳しい残暑が続くシーズンには、体にも肌にもストレスが溜まって、シミ・乾燥・くすみなどの肌トラブルを引き起こすことがあります。残暑のスキンケアのポイントを押さえて、イキイキした美肌をキープしましょう!

残暑に気をつけたい肌トラブル

シミ

たくさん汗をかいたり拭いたりして、夏は日焼け止めが崩れがちですよね。うっかり紫外線を浴び続けると、肌を守ろうとする働きが暴走して、残暑もメラニンを過剰につくり続けることが…。今シミはなくても、肌の奥に「シミ予備軍」として潜んでいる可能性があります。

乾燥

強い紫外線は肌の水分を奪い、乾燥の原因になります。また屋外と室内の激しい温度差で、自律神経のバランスが乱れがちに。すると血の巡りが悪くなり、肌に酸素や栄養が行き届かず、乾燥・肌荒れにつながります。

くすみ

血の巡りが悪くなると、ターンオーバー(細胞の生まれ変わり)のサイクルも乱れやすくなります。メラニンを含む角質がスムーズに排出されず、肌に蓄積し、くすんで見えることがあります。

残暑の肌を立て直すスキンケア3選

ターンオーバーを促す

洗顔後に蒸しタオルで肌を温めると、血の巡りがよくなり、ターンオーバーのサイクルもスムーズに。蒸気で肌が柔らかくなり、スキンケアのなじみもよくなりますよ。

1)半分に折ったタオルをのり巻き状に丸め、50度ぐらいのお湯に浸して絞る
2)タオルを顔の上に広げて1分温める。これを2回くり返す


首を温めれば、自律神経のバランスの乱れにも効果的です。

保湿しながらマッサージ

化粧水の後、乳液やクリームをいつもより多めにつけて、肌にうるおいを蓄えましょう。マッサージしながらなじませれば、じっくりと肌に浸透。ベタつきを残しにくく、血の巡りもよくなります。顔全体になじませてから、指の腹でやさしく円を描くように行いましょう。

1)あごから耳の下、口角から耳の中央、小鼻からこめかみの順でマッサージ
2)おでこの中央からこめかみへマッサージ

美白ケアでメラニンを抑え込む

シミ予備軍をシミとして残さなさいためには、これ以上メラニンを増やさないことが大切です。美白化粧品はエラーを起こした肌に働きかけて、過剰なメラニンの生成を抑制。シミを防いでくれます。美白有効成分の種類によって作用するタイミングが異なり、大きくは次のように分けられます。

○メラニンをつくれ!という指令を止めて、初期の段階で抑えるもの
○メラニンの生成指令が出た後に、メラニンをつくる酵素の働きを抑えるもの


美白化粧品を選ぶときの参考にしてみてくださいね。

秋はまだ紫外線が強い日が多いので、油断は大敵です。UVケアも忘れずに続けて、肌にダメージを残さないようにしましょう。

おすすめアイテムのご紹介

複雑な色素トラブルを抱える大人の肌へ

エクストラコントロールホワイト

シミを防いで明るい肌を保つ、薬用の美白美容液。医薬部外品です。

止める

美白有効成分トラネキサム酸が、メラニンの生成指令を抑制。初期の段階でメラニンの過剰生成を抑えて、シミを防ぎます。さらにビタミンC誘導体*1が肌を整えて、明るい*2印象の肌に導きます。

守る

ユキノシタエキス、ブドウ葉エキス、オウゴンエキス、ツボクサエキスなどの植物由来保湿成分がうるおいをキープ。乾燥などの外部刺激から肌を守ります。

巡る

L-システイン*3が美しいサイクルをサポート。

とろみのあるテクスチャーだから、お顔全体にのばしやすく、しっかりケアできます。コンディションのいい肌で、秋のオシャレを楽しんでくださいね。

*1 L-アスコルビン酸硫酸エステルニナトリウム(保湿成分)
*2 うるおいによる
*3 保湿剤