レスベラトロールの効果とは

掲載日:2021/10/07
更新日:2021/10/07
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レスベラトロールという成分をご存知でしょうか?肌の大敵である乾燥やシミなどに作用する成分として、美容業界で話題になっています。今回は、さまざまな美容効果が期待されるレスベラトロールについて詳しく紹介していきます。

レスベラトロールとは?

レスベラトロールとは、ポリフェノールの一種である美容成分です。強い抗酸化力が特徴で、さまざまな美容・健康作用が期待される成分として注目されています。

主に、ブドウや、北欧の森に自生するサンタベリーという果物に多く含まれており、その他にも、ピーナッツの皮やアーモンド、ココアなどにも含まれています。

フランス人の心臓病死亡率が低いのは、ワインを常飲していることが関係しているという研究結果が発表されて以来、ワインに含まれるレスベラトロールの効能が話題になりました。現在は、さまざまなサプリメントや化粧品などに使用されており、気軽に取り入れられる成分のひとつになっています。

レスベラトロールの肌に対する効果

美容効果が期待できるとして、注目を浴びているレスベラトロール。具体的にどのような効果があるのでしょうか?

しわ・たるみの予防

レスベラトロールは非常に強い抗酸化力を持っており、しわやたるみなど、肌の老化の抑制に効果があるとされています。肌の老化の原因として大きな割合を占めるのが、紫外線の影響です。紫外線が肌に当たり炎症が起こることによって、肌に弾力をもたらすコラーゲンやエラスチンを分解する酵素が活性化し、結果として皮膚のしわやたるみが生じます。レスベラトロールは、これらの酵素の活性を阻害する働きがあるとされており、肌の老化抑制に効果があると考えられます。

肌のうるおい・ハリの維持

レスベラトロールには、肌の弾力を回復させる効果も期待されます。肌は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などが皮膚の真皮でうるおいを保つ働きをすることによって、弾力が保たれるようになっています。レスベラトロールは、ヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼの活性を抑える効果を持っており、肌の潤いや柔軟性の維持に役立つ効果が期待されています。

サンタベリー由来のレスベラトロールを12週間摂取するという実験では、肌の角質水分量が上昇する傾向が確認されています。レスベラトロールを摂取することで、肌の弾力が向上し、若くみずみずしい肌を保つサポートが期待できます。

美白効果

レスベラトロールは、肌のシミを予防する効果と共に、美白効果も期待できます。肌のくすみやシミは、チロシナーゼという酵素によって作られるメラニンが原因です。レスベラトロールはこのチロシナーゼの活性を阻害し、メラニンの生成を抑える効果があるとされています。実際に、ヒトの皮膚に紫外線をあてた後に、レスベラトロールを塗布すると色素沈着が軽減したという研究結果があることから、シミの予防に効果を発揮すると考えられています。

肌荒れ予防効果

レスベラトロールには、抗炎症作用があるとされています。肌の炎症を引き起こしたり、活性化させる「NF-κB」という分子の働きを抑制する効果が確認されており、できものやかゆみ、発赤を抑える効能が期待できます。

また、レスベラトロールは、ニキビの発症にかかわるアクネ菌の増殖を抑えることも判明しています。アクネ菌は肌表面の皮脂を栄養として増殖しますが、レスベラトロールの抗菌作用によって、ニキビの発症と悪化を軽減することが期待されています。

アンチエイジング効果

近年研究が進むレスベラトロールには、細胞の生まれ変わりを助ける効果が報告されています。体内の若返りに関わる遺伝子を活性化させるなど、細胞の新陳代謝がスムーズに行われることで、遺伝子レベルからのアンチエイジング効果が期待されます。

レスベラトロールのそのほかの機能

美肌効果をはじめとしたさまざまな効能のあるレスベラトロールですが、健康の面でも効果的な作用が期待できます。

血流の改善

レスベラトロールには、血管を拡張する作用が確認されています。血管が拡張されると、血液の流れがスムーズになるため、血流の改善が期待できます。

肌のくすみや乾燥は、血流の滞りによって酸素や栄養素が全身に行き渡らなかったり、老廃物の排出がうまくいかないことによって引き起こされます。そのため、血管を拡張するレスベラトロールを摂取することで、血流が改善され、栄養素が体内へスムーズに行き渡るため、肌の若々しさに繋がります。

また、血流がスムーズになることで、動脈硬化を防ぐ効果があるため、心疾患や脳血管疾患などの重大な血管疾患の予防にも効果が期待されます。

生活習慣病を防止する効果

元来、赤ワインを飲む習慣があるフランス地方の人々は、血管系の疾患を発症する割合が低いという報告があります。これは「フレンチパラドックス」と呼ばれ、赤ワインに含まれるレスベラトロールが血管系の疾患の発症率を低下させているのではないかと言われてきました。

日本でも食の欧米化が進み、脂肪分やたんぱく質の摂取が増加している傾向があります。それに伴い、肥満や脂肪肝、動脈硬化といった生活習慣病に悩む人も増えています。

レスベラトロールは、そのような高カロリーな食事による脂肪の蓄積を抑える効果があることがわかっています。これにより、動脈硬化などの生活習慣病や、糖尿病の治療に有効である可能性が示されています。

メタボリックシンドロームの予防

生活習慣病の予防効果が期待できるレスベラトロールには、内臓脂肪の蓄積抑制と共通したメカニズムがあることが確認されています。遺伝性肥満のマウスにレスベラトロールを添加したエサを与えるという実験では、高脂血症を改善することや肝臓のコレステロールの蓄積が減少するという効果が確認されています。このように、レスベラトロールには脂肪の代謝を改善する働きがあるため、内臓脂肪型肥満やメタボリックシンドロームの予防効果があるとされています。

参考文献

日本微量栄養素情報センター「レスベラトロール」:
https://lpi.oregonstate.edu/jp/mic/%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E6%80%A7%E5%9B%A0%E5%AD%90/%E6%A4%8D%E7%89%A9%E6%80%A7%E5%8C%96%E5%90%88%E7%89%A9/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB

J-STAGE(国立研究開発法人 科学技術振興機構)「レスベラトロールの健康長寿効果について」:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/107/10/107_740/_pdf/-char/ja

日本薬学会 環境・衛生部会「健康食品として流通しているレスベラトロールについて」:
http://bukai.pharm.or.jp/bukai_kanei/topics/topics35.html