毛穴に詰まった角栓は取る?取らないとどうなる?肌をいじめない毛穴ケアのススメ

掲載日:2021/05/14
更新日:2024/01/18
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毛穴に詰まった黒ずみ汚れや角栓。「無理に取ってはいけない」と言われるけれど、放っておくと毛穴を広げてしまうことがあります。毛穴汚れの正体を知っておけば、肌を傷めにくい毛穴ケアが可能に。毛穴の悩みを忘れるような、つるつるの肌を目指しましょう。

皮脂が多いわけでもないのに、ポツポツと目立つ毛穴の黒ずみ…。丁寧にクレンジング・洗顔していても、汚れが詰まってくることがありますよね。

「押し出しや毛穴パックは肌を傷める」とよく言われるけれど、ではどうすればいいの?と悩ましいところ。毛穴に汚れを詰まらせない方法と、詰まったときの取り除き方をご紹介します。

まずは毛穴汚れの正体を押さえておきましょう。

なかなか落ちない毛穴汚れは古い角質が7割!

毛穴の汚れ(角栓)は「皮脂」と「角質」が混ざり合ったものです。残ったメイク汚れが原因と思われがちですが、角栓の約7割*1を占めるのは角質(タンパク質)。油性の汚れではないので、クレンジングオイルでゴシゴシこすっても、なかなか落ちないのです。

角質が毛穴に詰まる主な原因は、ターンオーバー(細胞が生まれ変わるサイクル)の乱れ。肌が乾燥したり摩擦刺激を受けたりすると、ターンオーバーが早くなり、余分な角質が増えてしまいます。

古い角質が自然に取れるまでどのくらいかかる?

健康なお肌であれば、新陳代謝が活発な若者で約28日間、新陳代謝が衰えてくる30代から40代で約45日間という周期で、古い角質から新しい角質へと入れ替わります。このサイクルをターンオーバーといいます。しかし、睡眠不足やストレス、バランスの悪い食生活などが原因でこのサイクルに乱れが生じてくると、本来剥がれ落ちるはずの角質が毛穴などにこびりついてしまうことがあり、長いと半年以上排出にかかるケースもあります。

角栓を自分で取らないとどうなる?

角栓はターンオーバーの乱れや紫外線、スキンケアの間違ったやり方などが原因で毛穴に溜まり、古い角質と皮脂が混ざり合い固まってできたものです。取らずにそのままにしてしまうと、皮脂の部分が酸化して黒く変色していきます。それが黒ずみとなって毛穴を塞ぎ、いちご鼻やニキビなどの原因となります。さらに、長い間排出されずに残っていた角栓の下には新しい角質が積み上げられているため、入れ替わっても見た目はあまり変わらないということが多くあります。

毛穴に汚れを溜めないためには

1.ターンオーバーが乱れないように、丁寧に保湿して乾燥を防ぐこと
2.朝と夜、洗顔料を使って古い角質を落とすこと


が基本です。ただし急に増えて厚く積み重なった角質は、通常の洗顔料では落としきれないことがあります。

おすすめはAHA(フルーツ酸)配合の洗顔石けん。AHAには硬くなった角質を柔らかくする働きがあるので、肌をこすらず優しく落とすことができますよ。

AHA配合の美容液やふきとりローション、ピーリングジェルなどの角質ケア化粧品もあります。

とはいえ毛穴の中でもターンオーバーは起きているので、角質ケアをしても溜まることがあります。放っておくと大きくなり、毛穴を広げることも…。目立つものは取り除いてしまいましょう。

角質ケアにおすすめ!
植物エキスと公募エキスの新・発酵美容
美肌ステファニー ソープ ウォッシュ

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溜まった毛穴汚れは育つ前に取る!

毛穴から顔を出している汚れを、指で軽く押して取るのはOKです。

お風呂上がりや蒸しタオルで温めた後など、角栓が柔らかい状態で行うと取りやすいですよ。次のポイントを押さえて行いましょう。

○洗顔後、肌が清潔な状態で行う
○指の腹で軽く押し出す。強く押したり爪を立てたりして、無理に取らない
○取った後は収れん化粧水などで肌を引き締めてから、しっかり保湿する


鼻に貼って剥がすタイプのパックは、健康な角質まで剥がし、刺激になりやすいので避けてくださいね。

▼毛穴汚れについて気になる方はこちらもチェック!
鼻の角栓の取り方とは?原因や正しいスキンケア方法を紹介!

角質ケアのための正しい洗顔方法は?

強い力で無理やり取り除くことはさまざまな肌トラブルの原因となります。お肌に刺激を与えずにやさしく取り除いてあげることが大切です。ここでは角質ケアの正しい洗顔方法のポイントを紹介してきます。

ステップ①クレンジングで脂汚れを落とす

まずはクレンジングです。クレンジングは、角栓やメイクなど油性の汚れを専門に落とします。適量のクレンジング剤を手に取って少し温めてからやさしく顔全体に広げていきます。馴染んできたら30℃~32℃ぐらいの少しぬるめに感じる程度の温度で、お湯を両手ですくってしっかりとすすぐようにしましょう。オイルタイプやミルクタイプのクレンジング剤は、皮脂に馴染んで角栓を効果的に取り除いてくれます。

ステップ②洗顔料で古い角質や汗を落とす

洗顔は汗や皮脂、古い角質など水溶性の汚れを専門に落とします。洗顔は朝と夜の2回行うようにしましょう。朝の洗顔は寝ている間に付着したほこりや雑菌、汗や皮脂を、夜の洗顔は、一日外部から受けたさまざまな汚れを洗顔料でしっかりと落としてあげましょう。
お肌へ刺激を与えないように、洗顔はたっぷりの泡でお肌のうえを滑らせるように洗ってください。酵素入りの洗顔料は毛穴のつまりや黒ずみを軽減してくれる効果があります。

ステップ③保湿する

最後は保湿ケアです。クレンジングや洗顔でお肌のうるおいを守る皮脂膜が一緒に流されてしまっているので、そのまま放っておくとどんどん水分が失われていってしまいます。すぐに化粧水で水分を補給してあげましょう。そのあとに乳液やクリームなどでフタをして水分の蒸発を防ぎ、お肌にうるおいを閉じ込めます。

たまに取り入れたいスペシャルケア

いつものスキンケアにプラスして特別なアイテムでケアを行うスペシャルケアも取り入れていきましょう。強い美容成分でしつこい角栓を根元から取り除いていきます。オススメのスペシャルケアを紹介していきます。

シートマスク・パック

シートマスクやパックは、お肌にうるおいを与えて柔らかくすることで、角栓を出しやすくします。さらに、ヒアルロン酸やコラーゲンといった保湿成分が配合してあるものを選ぶと、角層内部までうるおい成分が浸透し乾燥を防いでくれます。使用頻度としては、週1から2回程度にしておきましょう。使用頻度が多いと角栓が油っぽくなって取れにくくなってしまうので、注意してください。

▼毛穴ケア方法について気になる方はこちらもチェック!
失敗しない毛穴ケア!黒ずみ・開き・たるみなど原因別に対処方法を解説!

酵素洗顔

酵素洗顔とは、酵素が配合された洗顔料を使って洗顔することで、角栓の構成成分である皮脂とたんぱく質を酵素の力で分解して角栓を取り除きます。毛穴の中までしっかりと取り除いてくれるので、長く使い続けることで角栓が目立ちにくい健やかなお肌を保つことができます。
使用頻度としては、洗浄力が強い分、多く使用すると皮脂を必要以上に洗い流してしまい、乾燥肌を引き起こしてしまいます。週2から3回程度を目安に始めて、洗顔後につっぱりやごわつきを感じたときは使用回数を減らしていきましょう。

スクラブ

スクラブとは、細かい粒子を含んだ洗顔料を使って洗顔することで、古い角質や余計な皮脂、汚れなどを取り除いてお肌の調子を整えてくれます。さらに、古い角質を取り除くことでターンオーバーをサポートし、黒ずみやくすみをケア。明るく透明感のあるお肌に近づきます。
使用頻度は、週1から2回程度です。比較的お肌への刺激が強い洗浄方法なので、それぐらいを目安に使用するようにしましょう。

おすすめアイテムのご紹介

小鼻の毛穴汚れを落とし、つるつる肌に仕上げてくれるケアセット

【CNP Laboratory】シーエヌピー アンチポア ブラックヘッド クリア キット 10枚セット(2.5ml X 10枚, 3ml X 10枚)

つるつるの毛穴に整える、韓国生まれの毛穴ケアキット。毛穴の汚れを溶かすシートマスクと、肌をひきしめるシートマスクがセットになっています。

STEP1

洗顔後に化粧水などで肌を整えた後『ブラックヘッドクリアマスク1』を鼻に密着させ、10分おきます。ハマメリスエキス*2が皮脂や角質汚れを溶かし、落としやすくします。

STEP2

キットに付属している綿棒で、鼻の外から内、下から上へクルクル撫でて、毛穴汚れを取り除きます。ギュッと強く押し出すことなく、スッキリつるつるに。

STEP3

収れん成分配合の『ポアタイティングマスク2』を鼻に密着させて、毛穴まわりの肌をキュッとひきしめ。同時にヒアルロン酸Na*3がうるおいを与えます。10分後にマスクを外し、残ったエキスをなじませて完了です。

毛穴ケアからアフターケアまでそろった、肌にやさしいキット。定期的に取り入れて、至近距離でも自信がもてる肌を目指しませんか?


*1 参考文献:水越興治. 粧技誌 2007 41(4) 262-268
*2 整肌成分
*3 保湿成分

角栓のないきれいな肌へ

ここまで角栓ケアについて見てきました。強い力で無理に取り除こうとはせず、お肌に負担をかけないやさしい方法で取り除くことが大切です。今回紹介したケア方法に加えて、バランスの良い食事や十分な睡眠時間の確保といった生活習慣を整え、内側からもケアしていくことで、角栓のない透明感のあるきれいなお肌に近づいていきます。大切なのは継続的にケアしていくことです。すぐにきれいにならなくても焦らずに、がんばって取り組んでいきましょう。

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